香港の観光客に吹き込まれるウソ5選
毎月何百万人もの観光客が香港を訪れるが、時に彼らには、香港に関する様々な嘘が教えられるようだ。今回はその中から面白いもの5つをご紹介しよう。
1.“毎年4月1日に登山客とトラムがビクトリア・ピークまでの道を競争し、勝者は蝋人形ミュージアム、マダム・タッソー2回分の入場券を受取り、有名レストラン、太平山餐廰(The Peak Lookout)でのディナーに招待される。”
無料のディナーを夢見て、ピークまでの道を必死に急ぐ純真な観光客達を想像すると、なんとも残酷さとおかしさを感じてしまう。優勝するには超人的な歩行速度が必要だろうし、賞品は完全な作り話。それでも、山頂までの道を歩くのは素晴らしいエクササイズになり、到着後は絶景というご褒美が貴方を待っている。
2.“ハッピーバレー競馬場のレースでビリになった馬は飲茶の材料となり、個室からレースを観戦していたジョッキークラブメンバーに出される”
ジョークのつもりが、真実だったりして…ということになりかねない、そんな冗談がこれだ。私達は知らぬ間に安全意識を持ってしまっているが、中国は古来から何でも食べてしまう国であり、TESCOやIKEAの食品に馬肉が入っていた事件があったことも忘れてはならない。
3.“重慶大厦は快適なステイ先!”
勘違いしてはならないのが、重慶大厦は以前より随分綺麗にはなったし、本場のインド料理を楽しみたい人や、ウォン・カーウァイの大ファンにとっては素晴らしい場所かもしれない。でも泊まる場所としてはどうか?窮屈な押し入れのようなベッドに敷かれた、怪しいマットレスの上で寝る覚悟が出来ていないのなら、そこに近付く必要はあまりない。香港でも安価な部類のホテルが複数あることで有名だが、安くてまともだとは限らないのだ。
4.“混んでいるMTRでは、隣の人につかまっても問題ない”
香港のMTRエチケットは整然としていて、優良だ。失笑や不審を招くような行動は慎むようにしなければならない。けれど、「この嘘に引っかかる人いないかなぁ…」と思ってしまうのも私だけではないはず。
5.“ビクトリア・ピークという名前はビクトリア女王が香港に滞在している間につけられた”
ビクトリア・ピークの最初の施設は確かに女王在位中に建てられたが、彼女は一度として自国の植民地に足を踏み入れたことは無かった。でもそれで誰が彼女を責めることができようか?その時代、まだ香港は僻地に毛が生えたような場所で、ロンドンから香港を訪れるには、数週間という期間が必要だった。