読むだけでママが笑顔に「ままサプリ」連載 第16回 北風と太陽

2017/02/14

長男この冬休み、日本に住んでいる長男が逆帰省していました。

上海のお正月はのんびりしていて大好きです。
家族でいろんな話をしました。

長男の思考回路は幼い頃から
なかなか理解できません。

自分の感性が動くものにしか興味を示さない。
拘りが強い。
自分なりの哲学がある。
一旦決めたら誰がなんといっても貫く。

なので、コントロール不可能です。
もう諦めてます 笑

そんな彼が何かの拍子に
「高校があまり面白くなかった。」と言いました。

親としてはブチ切れますよね~。
多額のお金を払って
寮のある高校に通わせてるのですから。

でも、子供のネガティヴな発言は額面通りにとって反応してはいけません。

「なんてこと言うの!」
「高い学費払ってるのに!!」
「だったら帰ってきなさーいっっ!!!」

このまま言うと、まず相手は黙ります。
特に男の子は貝になります笑

だから真相は闇の中。
本当に高校が楽しくなかったのか?
何か他の理由があるのか?
子供の本当の気持ちを聞く機会を失ってしまいます。

子供のネガティヴな言葉はダミーです。
その裏に必ず
「聞いてほしい心の声」が隠れています。
そこと繋がった時、心から安心するし、子供を信じることができるようになるのです。

「高校があまり面白くなかった。」
「面白くなかったんだね。楽しんでいると思ってたからびっくりだなー。」

「いや、授業がね。面白くない授業もあった。」
「なるほど。あなたは興味ないことはできないからね。昔から。」

「早く大学に行って、専門的に好きな勉強だけしたい。」
「何がしたいの?」
「心理学や、メディア関係。」
「大学が楽しみだね。」

という、なんとも平穏な流れになりました。
お母さんが伝えていいのは、彼の言ったことのフィードバックと、自分の気持ちだけ。

そこに、お母さんの主観や感情は入れない方がいい。
相手を否定したり、
コントロールする言葉が入ると
とたんに子供は戦闘態勢になります。

変えようとすると変えられまいともっと頑なになる。
認めてあげるとオープンマインドになる。

親子の会話はまさに
「北風と太陽」ですね。

Kyou氏 プロフィール

Kyou氏

海外で3兄弟を育てる中、人を育てる一大事業に頼れるものが何もないことに疑問を持つ。1998年に「社会福祉士」を取得し、現在は上海ママたちに心理学、統計学、コーチングなどを基にした「ままサプリ」を展開中。

ブログ:上海で子育てコーチング~きょうのあしあと~http://s.ameblo.jp/kyon3boys
ネットラジオ:子育て相談「ままサプリ」:http://livaia.com/ja/category/mama_supplement/

Pocket
LINEで送る