映画「Hidden Figures」
舞台は1960年代のアメリカ合衆国。人種差別法であるジム・クロウ法がまだ存在していた時代に、NASAで活躍したアフリカ系アメリカ人の3名の女性たちを描いた映画「Hidden Figures」が2月2日に公開される。
「Hidden Figures」とは、直訳すると「隠れていた人物たち」。米ソによる宇宙競争が激化していた当時、アメリカ初の有人宇宙飛行計画となるマーキュリー計画や、史上初の有人月面着陸に成功したアポロ11号における軌道計算を行い、数々の業績を残したにもかかわらず、この映画が公開されるまで、この3名の存在は隠されたままだったのである。他の白人男性が苦労している数式を、すらすら解いてしまうほどの才能を持ちながらも、職場での露骨な人種差別で邪魔をされていた模様などがリアルに描かれている。
主役である3名の女性は、タラジ・P・ヘンソン(「トップファイブ」「魔法の恋愛書」)、オクタヴィア・スペンサー(「ダイバージェントNEO」「ヘルプ~心がつなぐストーリー~」)、歌手のジャネール・モネイが演じる。ケヴィン・コスナーは打ち上げ計画の主任を演じている。劇中歌は、2014年に「Happy」が世界的にヒットしてオスカー候補にもなったシンガーのファレル・ウィリアムスが担当したことで話題になっている。
たぐいまれな才能に恵まれ、差別にも負けないガッツある女性たちの生き方は、見る者に勇気を与えるであろう。ぜひ劇場へ足を運んでいただきたい。
Hidden Figures
2月2日公開
監督:セオドア・メルフィ
出演:タラジ・P・ヘンソン、オクタヴィア・スペンサー、ケヴィン・コスナー、キルスティン・ダンスト