香港在住の日本人主婦によるリレーエッセイ Vol.235

2022/12/07

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Vol.52

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常に何かに追われてるかも

10代の頃の私は友達が多く、「かわいくなりたい、モテたい願望」が強く(頑張っても無理でした笑)、低偏差値高校でなんとなくギャルになり、陽キャの友達とバカ騒ぎしながら自分の存在価値を気にしていた子でした。
20代はいかに周りより上司に気に入られるかというスキルを磨いたり、周りの友達より人脈を広げる為に夜の界隈に通ったり、週末は女友達の飲みで一番のゴシップを取るために必死で毎日を生きてきたり。

バチバチに人生追われてた時代に大好きだったバーニャカウダ

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そして、結婚したらまわりの妊娠報告が気になり、子どもができたらこれも同じく周囲の2人目報告が気になり、きっと十数年経つと子どもの進路や就職先が気になり、子どもが自立すると自分の環境が気になってしまう。こんな風に、何かにずっと追われていくのかなと、結構お先真っ暗だと思っていました。
しいていうなら、私は結婚できない人(人種)ではないかと思ったくらい。イメージとして「恋愛タイプ」と「結婚タイプ」は別ということはわかっていて、決して後者の「結婚タイプ」側の人間ではなかったと思っています。節約家ではないし、どちらかというとつつましくはなく派手好き、がんがんお酒は飲む、いい加減だし真面目じゃない、家にいることが好きではない…そんな娘だったので(こりゃダメだ笑)比較的早い段階で手を打たないと手遅れになるぞと思い、まわりよりかなり早く結婚の意識を持って行動していました。
女友達と、ワイワイしてるときは自分の立ち位置は、「最高、面白い、イケてる」になっているのだけれど、一歩外の世界に出ると世間の常識の中からはみ出ていることに気づいたんですよね。劣等感や虚無感、大げさじゃないけど絶望感が付きまとっていました。運がよく? 軌道修正が早めにできたからか、26歳で、1番に抜けて結婚できたのはラッキーでした笑。
こうして常に何かに追われて生きてきて、心身ともに苦労が絶えなかったと記憶しています。ようやく、今43にして、比較、劣等感、追われてる感は少なくなったのではないかと思います。以前の考えのままだったら、子どもの進路やダンナの出世、妻、母としての立場など、「こうあるべき」という理想像がたくさんあったと思います。今の私はあの頃のいつも追われて、気にしている自分ではないのです。

大好きな友達に巡り合うことも大切!

大好きな友達に巡り合うことも大切!

皆さんどうですか? 年齢をある程度積み重ねたからこの考えになったのではなく(あ、少しはありますよ、少しは)、自分を厳しく否定しないで労り続けた結果だったのかな、と思っています。(詳しく知りたい方はDMくださいね笑)

次女がお友達と作ったもの。なんだかほっこり

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リサーチソース
子どもが生まれたら、次は子どもの成長も気になる、一生気になる果てしないループ
何かに追われる人生終わりにしよう

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e-ko.のプロフィール

2児の女の子のママ。17年間の某有名アパレル企業で働き、主人の香港転勤により退社。毒舌コラムの評判も上々。AB型のよくいう天才肌で、自己肯定感高めな酒好き。香港のキャリーブラットショーなんて言わしてもらってます。好きな言葉は「なんとかなるさ」

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