来年は2018年、戌年犬特集!Part 2

2017/12/28

捨て犬を助けよう第2の人生を歩む犬たちをサポートするドッグレスキュー
Hong Kong Dog Rescue

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新しい飼い主が見つかったシャイな女の子クリッシー(左から:Chrissy,Ross,Donald)

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クリッシーはちょっぴり内気で可愛らしい女の子の犬。マギーとサムソンが「香港ドッグレスキュー(以下、HKDR)」のウェブサイトでこの子を見たとき、一瞬にして彼女の虜となり、ほかの2匹の保護犬と共に家に連れて帰ることを決意したという。過去にクリッシーの身に起こったことは誰にも分からないが、彼女はおびえるように人から離れて壁の影に隠れているところを発見された。その後、HKDRのボランティアスタッフによる献身的な努力によって人間に対してどんどん心を開いていき、新しい家族に引き取られるまでに成長した。

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保護され新しい飼い主のもとで第2の人生を歩む

香港では毎年15,000匹以上の犬が殺処分されている。そのほとんどはペットとして飼われたのちに道端や公園に捨てられたり施設に届けられた犬たちだ。彼らは、政府機関である漁農自然護理署(AFCD)に運命を託される。ここに連れてこられた犬たちはたった4日間だけウェイティングリストに載せられ、ほとんどの犬は次の飼い主が見つからずに安楽死させられていく。

212-300x210「ポジティブ・トレーニング」を行うトレーニングコース

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ボランティアによる保護犬の散歩

HKDRは2003年に設立され、これまで7,500匹ほどの尊い命を守ってきた。しかし、保護される犬と比較するとその数は微々たるものだ。彼らは「NoKill」を合言葉に、飼い主の不注意による望まれなかった子犬や知識不足により大きくなりすぎた犬、老衰で飼いきれなくなった犬など人間のエゴによって捨てられ抹消されてしまう命を救っている。ミッションは、捨て犬を保護すること、弱った犬を回復させること、新しい飼い主を見つけること。保護された犬は、健康チェック、ワクチン接種、ノミや糸状虫の検査、不妊手術などを行い、ベストな状態で次の飼い主へと引き渡される。また、これ以上無責任な飼い主を増やさないためにも、セミナーやワークショップなどを頻繁に開催。犬だけで
なく、人の教育も行っている。

HKDRは政府からの援助なしで活動している機関であり、寄付によって成り立っている。またスタッフはボランティアがほとんど。犬を飼うことは難しいが何か力になりたいと考える方でも協力する方法はあるので、関心のある方は一度、ホームページを確認してみてほしい。

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Hong Kong Dog Rescue
住所:6 Shek Lin Rd., Tai Po,21 Main St., Ap Lei Chau
電話:(852)2552-0121
時間:10:00~18:00
メール:info@hongkongdogrescue.com
ウェブ:www.hongkongdogrescue.com

 


中国でペットを飼うのはとても大変それでもペットと一緒に暮らしたい

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広東省でも多くの日本人がペットと一緒に暮らしている。南山で日本料理店「芝桜」を営む保坂光雄氏もその1人。同氏に、現地のペット事情を語っていただいた。

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保坂さん

中国でペットと暮らすのは思っていた以上に大変です。飼い主のマナーに始まり、いくつか問題がありますが、特に気になるのが医療と食料です。私は白のポメラニアンを4年程飼っています。名前はミミです。以前、ミミが風邪にかかった際に動物病院で診てもらったところ、入院を勧められました。ところが入院して毎日点滴を受けたところ、両手足の毛が全て抜け落ちてしまったのです。病院に様子を見に行くとミミが早く助けてと言わんばかりの顔でこちらを見ていました。可哀想になり安楽死の意志をスタッフに伝えたら薬を変えて対応してみるといわれたので、もう少し様子を見ることに。するとすぐにに元気になりました。『今までどんな薬を使っていたんだ』って問い詰めても教えてくれませんでした。こういった経験を踏まえると、中国では信頼できる獣医を見つけることが一番大切です。食料については、日本へ帰国する際にペットフードを買っています。中国の食材には正直、何が入っているか分からないところがありますよ。人間の食べ物でも様々なトラブルがありますから、ペットフードでは余計に不安です。中国のペットの寿命は日本よりも短いという事実があります。それはやはり、医療や食料などに問題があるからではないのでしょうか。しかしその問題をクリアしながらも、ペットと一緒に暮らしたいと思うのは、彼らが私達の心に寄り添ってくれ、安心感を与えてくれるからです。

芝桜
住所:深圳市南山区繽紛假日花園一楼308-16号
電話:(0755)8602-1878


たまには一緒に思いっきり走ろう!香港でオススメの ペットガーデン
Pet Gardens in HK

●新界 New Territories
Wan Po Road Pet Garden
環保大道寵物公園

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1501fd0ead9c7b1f3d1afd7c0f0b949b-300x159住所:Wan Po Rd., Tseung Kwan O
設 備 : 駐車場、トイレ、ペットアクティビティエリア、ペット用トイレ、ペット排泄物用ゴミ箱、ペットシャワーエリア、レインシェルター、ベンチ、芝生
時間:9月~4月 7:00 ~18:00、5月~8月 7:00 ~19:00
電話:(852)2791-3100

●九龍 Kowloon
Butterfly Valley Road Pet Garden
蝴蝶谷道寵物公園

5eddce91c78a9daea02dfd79a619081a-300x169住所: No. 2 Butterfly Valley Rd., Sham Shui Po
設備:ペットアクティビティエリア、ペット用排泄物ゴミ箱、ペット用トイレ、手洗い用水道
時間:7:00 ~20:00
電話:(852)2386-0945、 (852)2370-9193

●香港島 Hong Kong Island
Quarry Bay Promenade
魚涌海濱花園
住所: Hoi Yu St., Quarry Bay
設備:ペットガーデン、高木、ベンチ、ペット用排泄物ゴミ箱
時間:24時間開放
電話:(852)2513-8499

●離島 Outlying Island
Tung Chung North Park
東涌北公園

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設備:ペット用トイレ、ペット用排泄物ゴミ箱、高木、ベンチ、飲料用水道
時間:7:00~23:00
電話:(852)2852-3220


ペットとの楽しい生活のために、知っておきたい事・知っておくべき事

犬や猫を香港へ連れてくる、or日本に連れて帰るために必要な手続きと、その流れ

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犬猫は手荷物でなく貨物として香港へ
香港へ犬や猫を連れてくるとき、飛行機で手荷物(ハンドキャリー)として機内へ連れていくことはできないため、貨物としての輸送になる。航空会社に犬猫を連れていく場合の手続き等を確認しておこう。またブルドックなど鼻の短い短頭犬種は、高温多湿の環境下では呼吸困難や熱中症を起こしやすいため、航空会社ごとに受け入れを禁止する期間等を設けているので、要チェック。さらに、香港へは生後60日未満または妊娠4ヶ月以上だと連れて行くことができない。60日未満の場合は60日になるまで香港で係留される。

日本を出国するまでに…
日本を出国するまでに必要な手続きは、マイクロチップ(MC)の装着、香港への犬猫の持ち込み許可を行なっている「香港漁農自然護理署(AFCD)」からの特別許可書の取得(6ヶ月間有効)、AFCD様式の健康証明書(出発前2週間以内、獣医師に書いてもらう)、予防接種(出発前1年~14日)、輸出検査申請書の空港の動物検疫所へ提出(出発前7日まで)だ。これらの手続きが済んでいれば、香港到着後に係留されることはない。しかし、書類に不備などがあると、係留期間が発生する。一連の手続きは煩雑なため、AFCDでは運送業者等へ業務を依頼することを勧めている。いくつかのポイントを整理しておこう。

AFCDからの特別許可書の取得について
この特別許可書がないと、香港へ犬猫を持ち込むことはできない。許可書の申請書はインターネット等から入手できる。許可書発行の費用は一匹がHKD432で、複数の場合は、さらに1匹ごとにHKD102がかかる。この許可書発行の費用は現金の郵送による支払いは不可で、海外からは香港ドル建ての銀行手形での支払いとなる。AFCDが申請書と許可書発行費用を受領後、許可書を発行するまでに5営業日を要する。日本と香港で郵便物が行き来する時間も考えて、申請の準備を進めたい。

日本vs香港のマイクロチップについて
日本でも香港でも検疫制度や条例により、海外から持ち込む(輸入される)犬や猫にマイクロチップ(MC)の装着が義務付けられている。チップの番号は、AFCD様式の健康証明書にも記載しなければいけない。

日本で農林水産省動物検疫所が指定するのはISO規格のチップだ。一方、香港ではAVID社製のチップを使用している。香港の空港でチップを読み取る時、AVID社製とISO規格以外のチップは読み取ることができない。この場合チップがついていないと判断されて、輸入が認められなくなる。また犬にはAVID社製のチップの装着が義務付けられているため、他のチップの場合は、香港到着後、AVID社製のチップが装着される。

必要な予防接種について
日本から香港へ持ち込む犬猫に必要な予防接種は、犬が犬ジステンバー、犬伝染性肝炎、犬パルボウィルス、猫は猫汎白血球減少症、猫呼吸器疾患。また香港到着後、AFCDの検疫で犬猫ともに、もう一度狂犬病の予防接種を受ける。

香港空港でのペットのピックアップ方法
香港空港では、普段あまりなじみのない貨物ターミナルへ行き、特別許可書や身分証明書等の必要書類を提示して、犬猫を空港のAFCD輸出部に届ける手続きをしてもらう。その後、AFCD輸出部へ。問題がなければ係留されることはない。

日本へ連れて帰る場合はどうすればいいの?
香港からペットを連れて帰る際の主なポイントは以下の通り。
1.マイクロチップ装着が完了していること。
2.2回以上狂犬病ワクチンを接種していること。
3.狂犬病の血清中和抗体検査を終了していること。
4.連れ帰り等に関する「届出書」を動物検疫所宛に提出していること。
5.獣医師による狂犬病の臨床検査を受けること。
具体的な届出書や手順、最新情報は以下のホームページで確認しよう!

詳細情報は下記よりチェック!
◆在香港日本国総領事館
日本から香港・マカオに犬や猫を連れて行くには?
ウェブ:www.hk.emb-japan.go.jp/jp/benricyo_hk_macau.html
◆農林水産省動物検疫所
ウェブ:www.maff.go.jp/aqs/animal/index.html
◆香港漁農自然護理署(AFCD)※英語・中国語
ウェブ:www.afcd.gov.hk


ライセンスについて
Dog Licence

香港では、生後5か月を超える犬を飼う場合、ライセンスを取得する必要がある。これは法律で定められており、規則を守らなかった場合は、HKD10,000の罰金が命ぜられるため注意したい。ライセンスの取得は、下記の政府機関または香港内の15ヵ所にあるライセンスセンターで行う。15分ほどで手続きは完了するが、HKD80のライセンス料が必要となり、その期限は3年で失効するため、3年後新しいライセンスを取得しなければならない。さらに譲ることもできないため、飼い主の交換をする場合や住所が変わる場合は必ず申告が必要だ。

くわしい情報はココでチェック!
◆漁農自然護理署 http://www.pets.gov.hk

〈新界地区〉
New Territories North Animal Management Centre
住所:13 Jockey Club Rd., Sheung Shui
時間:9:00~12:00、13:00~16:30(定休日なし)

New Territories South Animal Management Centre
住所:9 To Shek Path, Sha Tin
時間:9:00~12:00、13:00~16:30(定休日なし)

〈九龍地区〉
Kowloon Animal Management Centre
住所:102 Sung Wong Toi Rd., Tokwawan
時間:9:00~13:00、 14:00~16:30(定休日なし)
〈香港地区〉
Hong Kong Animal Management Centre
住所:688 Victoria Rd., Pokfulam
時間:9:00~13:00、14:00~16:30(定休日なし)


香港で最も歴史ある動物保護団体大切な命を守るエキスパート集団SPCA

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SPCA(The Society of the Prevention of Cruelty to Animals愛護動物協会)は1903年に立ち上げられた香港で最も歴史のある動物保護団体。病気や怪我で苦しんでいる動物の保護、動物保護法の整備の促進、避妊手術の促進、里親探し、そして適切な飼育をするための情報発信などを行っている。歴史ある保護団体だが、運営はほとんどを寄付金に頼っている。寄付は随時可能で、さらに協会をサポートするSPCA会員となればペットの病気の際の診察や、一時預かり、グルーミング、しつけ教室の料金などが優遇代金で受けられる。可愛い動物を守る運動に参加したいけど、様々な都合から飼育はできないと考えている方は、まずはウェブから彼らの活動内容を見てみてはいかがだろうか。

The Society of the Prevention of Cruelty to Animals
(愛護動物協会)
ウェブ:www.spca.org.hk
SPCA会員費:年間HKD200から


可哀想な動物を救え!動物保護のためのチャリティー団体SAA

動物保護を目的とした「SAA(保護遺棄動物協会)」のモットーは「Love Animal, Respect Life, No Killing or Abandoning(動物を愛し、敬おう。虐待、遺棄反対)」。そのスローガンの通り、1998年の立ち上げ以降多くのペット動物を救い、香港最大の動物愛護団体として活躍してきた。

同協会の事業は、飼い主が経済的、健康的、あるいは住居の問題などでペットを育てることが困難になった場合に引き取ったり、里親を探したり、さらには動物血液のドナーデータバンクを作成したりなど、多岐にわたる。2005年には野犬増加に歯止めをかけるため「動物メディカルセンター」を設立。 

「Trap(捕獲)/Neuter(去勢)/Return(帰還)(TNR)」と呼ばれる運動に参加し、野犬去勢手術を促進してきた。また、動物ホットラインではペットの育て方、病気、振る舞い、さらには迷子になってしまったペットの相談にも乗り、飼い主の悩みにも親身に応えている。

同協会が現在、保護している動物は約300匹にも上る。体に障害や病気を持っている動物は里親がなかなか見つからないため、寿命が尽きるまで同協会が見守っているそう。支援は月々HKD99から可能なので、動物保護を支援したいがどのような形で行ったらいいか迷っている方は、ぜひ一度ホームページを確認してみよう。

Society for Abandoned Animals Limited
(保護遺棄動物協会)
住所:Section 1, Pak Sha Village, Kiu Hing Rd., Yuen Long
時間:水、金、土、日、祝日 13:00~16:00
電話: (852)2838-0633
ウェブ: www.saa.org.hk

 

 

 

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