教 え て ! ニュースの活用方法 NIKKEI

2017/06/13

情報過多の時代にあって、
必要な情報をより効率的に得られる
電子版の検索機能で業界や企業の動向を、
すばやくチェック

香港・華南地区だけではなく、中国全土や海外で活躍する日本人の方たちに不可欠な情報源となっているのが「日本経済新聞 電子版」。
今回は、今年4月、中国・アジアの日系海外現地法人を対象とし、デザイン制作やホームページ制作などの仕事を依頼できるクラウドソーシングサイト「ABCrowd」(エイビークラウド)をリリースした内山賢一さんに電子版の読み方のポイントを伺った。

日経新聞をお読みになる「きっかけ」を、時期、その理由も含めてお教えください。
日本で保険会社に勤務しておりました際に、日経新聞の紙面版を購読しておりました。当時は会社の取り扱う保険商品の中に、株式や債券などのマーケットと連動するタイプのものがあり、仕事の関係上必ず目を通しておかなければならないメディアでした。当時と言いますか、今もだと思いますが、金融業界の中では、日経新聞に毎朝目を通すということは一つの常識のように教育されてきました。中国に滞在し、仕事をするようになってからは、一時期勤務先が定期購読する日経 国際版を読んでおりましたが、ある時期から購読をしておりませんでした。昨年自身で会社を立ち上げてから、新たに電子版の購読をスタートした次第です。やはりビジネス関連の情報をワンストップで取得できるという点においては、非常に信頼のおけるメディアであるということと、中国やアジア関連の情報も充実していますので、ビジネスでの必要性から購読を再開いたしました。

日経新聞 電子版はどのような読み方をされていますか

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毎朝出勤途中に日経新聞より送られてくる「日経ニュースメール」の主要ニュースの見出しを一通り目を通します。重要なニュースなどのタイトルに目を通すだけ
でも重要な情報を取得できますので、非常に助かっています。その後、会社に到着してから、パソコンを開き、トップページを上から下まで目を通した後、画面右サイドの株価や為替などのマーケット情報、並びにアクセスランキングを必ず目を通すようにしています。その過程で気になったニュースは、別タグで開いておき、一気にまとめて読むようにしています。時間がない時は、最低でもアクセスランキングは必ず目を通すようにしています。

よく読む記事、コーナー、連載等をお教えください。
連載記事ですと、「アジアひと未来」を非常に興味深く読ませていただいております。アジアのビジネスや政治、社会でご活躍されている「ひと」にフォーカスをした記事ですが、その方の歩んでこられた軌跡や思考を理解することができ、大変興味深く読ませていただいております。

過去に印象、記憶に残る記事があればお教えください。

Nikkei
ポジティブな記事でなく、また古い記事で恐縮ですが、1997年のかつての四代証券の一角であった山一証券の倒産の記事でしょうか。当時は保険会社に勤務しておりまして、護送船団方式で守られている金融機関が倒産するわけがないと信じられている時代でしたので、日経新聞のトップ記事で見た時には非常にインパクトがございました。これからの業界の行く末に不安な気持ちを持ちながら記事を読んだことをよく覚えております。その後、ご多分にもれず、私自身の所属していた会社も外資系金融グループに買収されることになり、自社が買収されたことを知ったのは、当時の出向先で手にした日経新聞のトップ記事でした。将来への不安と、日経新聞のトップ記事になったのだからまあ仕方がないかという妙にすがすがしい気分が入り混じった複雑な感情をよく覚えております。

内山さんからご覧になって、日経新聞の「良い点」は何ですか。
やはりビジネスに関する幅広い有益な情報をワンストップで得られるという点だと思います。一時期購読をしていない時期には、WEBのポータルサイト上のニュースの拾い読みをしておりましたが、やはり情報を得る上での漏れはありますし、あまり関係のないエンタメ系の情報につい目がいってしまい、無駄に時間を浪費してしまうというような問題点もありました。情報過多の時代にあって、必要な情報をより効率的に得るという点においては、日経新聞は非常に優れていると思います。また、WEB版のレイアウトや動線は非常に洗練されていると感じることがございます。大量の情報を収めているにもかかわらず、シンプルかつ読みやすいと思います。個人的なお話で恐縮ですが、最近老眼が進行しておりまして、小さい字の紙媒体を読むことに苦労をするようになってきました。WEB版はその都度パソコンやスマートフォン上で字の拡大ができますので、ストレスなく読み進めることができ、大変助かっております。

日経新聞 電子版をどの様に活用されていますか。
仕事面に関しては、電子版ならではの使い方・メリットだと思いますが、記事の検索をよく利用しております。ある業界や企業の動向などについて調べたい際に、スムースに過去記事が検索できますので、非常に便利だと感じております。私生活面では、こちらでビジネスや生活をする上で欠かせない為替関連の情報やニュースなども充実しておりますので重宝しています。

内山さんにとっての日経新聞とは?
やはりビジネスメディアの中で圧倒的に信頼のおけるメディアであり、読むとビジネスに対してモチベーションの上がるビタミン剤のような存在でしょうか。

最後に貴社の業務について、読者、業界関係者にも分かりやすくお教えください。
弊社は、中国・アジアの日系海外現地法人を対象とし、デザイン制作、ロゴ制作、ホームページ制作、バナー制作、翻訳、データ入力等の仕事を依頼できるクラウドソーシングサイト「ABCrowd」(エイビークラウド)を2017年4月にリリースいたしました。

中国・アジアの日系海外現地法人による海外マーケットの攻略には、積極的なWEBやSNSの活用などが必要不可欠となってきており、それに伴うニーズも増加してきております。中国やアジアにおいて人件費や各種コストが高騰しているという流れにおいて、日系海外現地法人の人的リソースに限りがある中、うまく外部リソースを活用し、コストを抑えた運用をしていく必要がございます。「ABCrowd」(エイビークラウド)では、日系海外現地法人のクラウドソーシング導入をサポートし、中国・アジアでのマーケティング展開に貢献したいという想いのもと本サイトを運営しております。

内山賢一

ABCrowd
CEO
内山 賢一さん
駒澤大学経営学部経営学科卒。クレディ・スイス生命保険株式会社(現アクサ生命保険株式会社)にて、直販営業、日本信販株式会社(現三菱UFJニコス株式会社)への出向、本社マーケティング部門を経験し、2001年2月、北京の対外経済貿易大学に留学。留学後の2002年10月、中国上海のメディアMANBUグループ(メディア出版・広告業)入社。営業部長、副総経理(パートナー)として経営に参画。その後、日系WEB制作会社の事業総監を経て起業。2016年6月、ABCrowd(エイビークラウド)設立。代表取締役CEOに就任。

ABCrowd(エイビークラウド)
悠傑(上海)網絡科技有限公司
住所:上海市古北南路1838号創新園区3号楼4F
電話: (86)21-6760-1861
メール: uchiyama@abcrowd.com.cn
ネット: www.abcrowd.com.cn

日本経済新聞 国際版・電子版のお問い合わせは日経中国(香港)社まで
Tel : (852)2598-1771
E-mail : nikkei@nikkei.com.hk

 

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