過去7年間の投資活動見直し。Borderless Management & Investment Ltd.
サプライズであったか、それともよく考えれば充分に想定の範囲内であったかはともかく、10月末に日銀は追加緩和に踏み切った。
おそらくはそれが大きく影響して11月21日時点の日経平均株価は17,357.51円、円ドルの為替レートは117円台という7年前の世界金融危機以前の水準に回帰した。
2007年秋から2014年秋までに一巡したような形になったわけである。
2007年10月中旬頃の日経平均株価がちょうど17,400円ぐらいだった。
それから2008年9月にリーマンショックが起こり、2009年の3月頃に7,000円台を割り込む寸前まで下がった。
これがこの間の最低水準である。
2011年3月に東日本大震災が発生し、日経平均はしばらく8,000円~10,000円辺りを行ったり来たりしていた。
2012年11月の解散総選挙と自民党の政権復帰辺りからぐんぐん上がり始め2年後の今日17,000円半ばまで来ている。
円ドルの為替レートの方は2007年の夏頃にやはり約117円近辺だった。
そこからじわじわとゆるやかに円高が進み、リーマンショックの辺りで1ドル100円を超えた。
東日本大震災という歴史的な大災害にも関わらず日本円は上がり続け、2011年の10月には76円台をつけた。
その後約1年に渡ってほとんどが70円台とという超円高の時期を過ごす。
第二次安倍政権発足の2012年末あたりから円が対ドルで下がり始め、2013年4月に黒田バズーカと呼ばれる「異次元金融緩和」の決定、2ヶ月程度で100円を割り込んだ。
その後円安傾向は続き、1年半後の今日、117円台にまで下がっているというわけである。
この間の投資行動をここで1度見直して見ると良いだろう。
日経平均株価が10,000円以下のときにきちんと「買い」を入れられただろうか?
1ドル100円を超えていたときに手持ちの日本円を外貨に両替して、為替変動のリスクヘッジをする「通貨の分散」を実行できただろうか?
安い株価の残像をぬぐい去れず、「少し下がってから買いを入れよう。。」
などと考えて、絶好の買い場を逃さなかったか?
少し前までの円高のイメージが気になって、外貨変換のチャンスを逃さなかったか?
もし自分が上手にできていなかったと感じているなら、
「ドルコスト平均法」
での運用が向いている。