「日本人から見た現状 in 広州」NEVER MIND 何があっても没問題!

2020/02/19

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新型コロナ(車ではない)……春節早々、大問題に(涙)
逃げ帰らない(皮肉)一介の日本人の目から見た現状 in 広州

houritu line

1月27日のスーパー。 初めて見た光景

1月27日のスーパー。
初めて見た光景

 この原稿を書いている今日は2月7日。先週の「あてくし生誕祭」は相方と地味〜に過ごしました。いつもならもう少しハレの日感たっぷりなのに……。そう、春節を迎えてこのかた、ちっとも「おめでとう」なんかではないのだ。12月末頃から噂にはなっていた武漢発、新型コロナウイルスが拡散(と書くとwechatでのモーメンツ的だが)され、中国全土のみならず、日本をはじめ、各国で感染が次々と伝えられている。

 年に一度の家族団欒の春節、よりによって、何故こんな時期に……と、悔しがろうと憂えようと、どうにもならないのだが、それでも、春節を楽しみに一年間、家族と離れて一所懸命仕事や勉強をしている知人や学生たちの顔を思い浮かべると、溜息しか出てこない。今現在、新学期開始時期も未定。先が見えないまま、家にこもるしかない日々が続いている。

 とはいえ、食べないことには始まらないのでスーパーに買出しに行ってきたのが1月27日。広州では外出時、マスクをしないと罰金!なので苦手なマスク装着、いざ出陣……しかし、春節進行とこの騒ぎで、野菜、卵、冷凍食品がソールドアウト!翌日も野菜は争奪戦。それでも31日には回復しつつあり、2月に入ってからは、ほぼ原状復帰。TKGも好きなだけ食べられる、ほっ。

イミグレ閉鎖後の羅湖、 運休だらけの電車

イミグレ閉鎖後の羅湖、
運休だらけの電車

P36 GZ_Heyward_728 広州の道はいつも渋滞してるけど、外出を控えているせいもあり、怖いくらいにがらっがら!公共バスは1台、広深線(新幹線みたいなやつ)は1車両丸ごと独り貸し切り状態、2度と経験できないだろうなあ、こんなこと。ちなみに公共バスでは乗るときに運転手さんがおでこにピッ!っと検温してくれます。

 アパートの門では保安のおぢさんたちが休み返上(たぶん)で検温したり人の出入りをチェックしたり。

保安さん「日本に帰らないの?」
あてくし「うん、ずっとここだよ〜」
保安さん「哎呀〜!加油啊!」
あてくし「我们一起加油啊〜对吧!」

 そしてみんなで、にっこり笑顔。彼らだけでなく、バスやタクシーの運転手さんたちや、スーパーの入口の検温係やレジの人たち。みんながいるから自分の生活が保てている。だから「你很辛苦啊、謝謝〜」と言葉が出る。そうすると、お互い笑顔になる。もちろん武漢とは比べ物にはならないが、広州でこの状況下、少しでも笑顔があれば、なんとか乗り切れると強く実感してるのだ。

撮影場所は少しずれているが、 車通りのほぼ無い天河東路

撮影場所は少しずれているが、
車通りのほぼ無い天河東路

P36 GZ_Heyward_728 先日、武漢にいる某日本人教授が「私の研究室には中国人の学生もいる。同僚や学生を残して日本に逃げ帰るわけにはいかない」とコメントしたニュースを読んだ。逃げ帰るって……。チャーター機で帰国した人たちの中には、帰りたくなくても、帰らざるを得ない人だっていただろう。どこにいたって、それは同じ。帰るか残るかは、いろんな条件のもとで個々が決めてることでしょ。それを「逃げ帰る」なんて言葉で言ってほしくない。なんか差別感と優越感が言葉の端から感じられて久々にブチ切れちゃったさ(PCに向かって悪態)。

 と、広州で座右の銘「なんとかなるさー」を胸に、5足のわらじの2足(妻とライター)をメインに、主食もしっかりと摂取して日々を過ごしてます。それこそ某教授に文句を言われそう(日本語教師としてなんだ、その態度は!とか)だが、これが在広州、一介の日本人の現実。みつをの言うように、みんな違ってていいんじゃない?

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母、妻、日本語教師、ライター、女の5足のわらじ(1足減りました)を履いて、今日も広州中をぱたぱたと、なんでもかんでも「なんとかなるさー」で乗り切ります!広州10年目突入、中国語は相も変わらず駄目駄目レベル。夜ごはんの主食はやっぱりビール。

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