広州市スタイリスト「知っているようで知らない髪と肌のこと 53 番外編」濱島一二| 広東（深セン・広州）

広州市スタイリスト「知っているようで知らない髪と肌のこと 53 番外編」濱島一二

2017/02/22

シナジー

こんにちは、毎度です。濱島です。

健康に関するスピ話第4回目です。

髪と肌は健康の上に作られるという観点から“健康”であることの大切さを推敲してみます。健康、その中でも“心の健康を保つ”ことは、私がヒーリングについて知る時に、強く意識をしていることです。そこには私の妻の影響があります。私は妻ほど感じ取ることはできませんので、彼女が語る“目に見えない力”の世界を、これから分かりやすくお話ししていきたいと思います。

今回は「退行睡眠」について、もう少し深く掘り下げてみたいと思います。インナーチャイルド（子供時代の記憶や心情、トラウマ）について、皆さんはどう思われるでしょうか。前生だけでなく、記憶の奥に葬られた過去も、ヒーリングをするうえでは置き去りにできないことです。顕在意識に上らない過去の問題が解決しないままだと、それは人生の所々で、形を変えて幾度も浮上してきます。

そこで前生や幼少時の記憶を取り戻す方法として「退行催眠」があります。ある朝彼女は「健全な精神は健全なる身体に宿る」ことに、天からの声により気づかされます。その言葉は彼女に、徹底した管理教育のもとで厳格な生徒指導を実践していた故郷の母校を思い出させました。そこでの三年間は、昔の軍隊の様に暴力的で理不尽な思いに堪える窮屈な日々で、彼女には伸びやかな思春期を過ごすことが叶いませんでした。初老の教師が理由も無く、いきなり大声でまくしたてながら、自分の頬を平手打ちされる光景が甦り、続いて大嫌いだった新任の社会科教師が「何だ、その目は。ちょっと勉強ができるからって偉そうに。」と罵りながら、親友の頭を叩く姿が浮かびました。

「あれは朝礼を終えた後の校庭での出来事でした。生徒は、そこに点在する小石を拾い集めるよう指示され、私達もそれに従っていました。そして、ほんのひと言の言葉を友人と交わした瞬間に『お前達しゃべるな。黙ってやれ』と教師に威喝されたのです。友人である彼女が教師を見上げる目は、幾分反抗的に見えました。暴力を体罰として正当化している事に声をあげることなど思いもしなかった私は、自分には彼女の様な勇気がないのだと、卑屈な思いに囚われました。時を経た今では、それが前生から持ち越した問題と、それに伴う今生での生い立ちに素因があり、そのせいで私が同級生達より少しだけ大人びていただけのことだと分かります。けれども私は、歴史を教える立場であるその教師が授業中に平然と、他国籍を持つ私に対して差別発言をしたことを、ずっと許せずにいたのです。こうした体験で傷ついてしまったハートに、怯えたままの子供時代の自分が隠れています。

しかし大人になった今、改めて記憶を辿り考え直すことで、嫌な記憶を癒すことが出来ました。」あの天からのメッセージが、彼女のヒーリングアプローチが身体だけに偏ることの不完全さを教えてくれたのです。

心の健康を取り戻す。そして心身共に健康になり、ひいてはそれが日々の活力と成る。髪と健康もそうしたバランスの上に成り立っているのです。

濱島一二

スタイリスト　濱島一二
Kazuji Hamajima
美容師歴40年を迎え、ますます精力的に活動の幅を広げる人気スタイリスト。その軽快なトークと親しみやすさに脅威のリピーター率を誇る広州の裏番長。健康で艶やかな地髪が一番という考えで、アジア人特有の黒髪の美しさを引き立てるようなスタイリングを得意としている。

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