月刊スターツ通信 vol.12

2020/04/01

2020年4月の不動産市場〜広州編〜

23ヶ国36都市に展開し、年間1,000社以上の企業相談を受け持つ不動産の専門家・スターツが、香港・華南地区の不動産市場を毎月解説。

　2019年10月～12月のオフィスの需要としては2018年と比べると同需要量となっており、市場全体の賃貸需要は安定している状況となっておりました。他中国国内の大都市圏と比べて広州市の平均空室率は5％弱と低い空室率となっております。

　オフィス平均賃料に関して、珠江新城エリアは10月～12月期に大型な面積（94,000㎡）のオフィス供給があり、その影響により平均賃料は減少しております。一方で天河北エリア、越秀エリアの需要と供給に変化がなく賃料はほとんど変化がありませんでした。琶洲エリアでは今後の大型開発が予定されているため上昇しております。10月～12月期の広州市全体での甲級オフィス平均賃料は1㎡あたり月額177元と7月～9月時期よりも微減となっております。

　今後の展望全体としては、2020年の広州市甲級オフィスビルは約99.4万平方メートルの新規供給予定があり、特に琶洲エリアでの供給が増えることが予定されております。そのため、広州市全体では賃貸競争が活発になる要因があります。特に2月以降の中国内資企業の賃貸需要によっては、広州市全体の空室率は今後上昇する可能性があり、空室率上昇に伴う賃料状況により賃貸市況が動く可能性がございます。

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