「竹」の芸術展示がコーズウェイベイ香港中央図書館で開催

2016/08/30

竹中国では昔から「君子」のシンボルとして親しまれてきた竹。天に向かって真っすぐに伸びるさま、所々にある強い節、空洞になった幹はそれぞれ「純粋で正直な品格」、「屈しない節操」、「謙虚な精神」に例えられたとか。芸術家は竹に色をつけて作品を生むことに夢中になり、学者は竹で作られた筆を持つことに憧れた。そんな風に、中国の歴史の中には竹を愛する文人が多くいたのだ。宋の時代の有名な詩人、蘇東坡(ソトウバ)は「食に肉がなくても、竹なしの所には住むべからず」という詩句を詠んだほど。人々から愛され続けてきた竹は、今でも食器から文房具、家具まで様々なものに利用されている。

そんな私たちの生活と意外に深い関わりを持つ竹に焦点を当てたのが、香港中央図書館で行われる「Living with Bamboo: Museum of Art is Here」。館内のコレクション37セットを展示して、竹が芸術や生活にどう関係しているのかを示している。竹で作った壷や竹で編んだ衣服、竹のかごや竹の水道橋を描いた絵画など、昔の人々が生活の中でどのように竹を利用していたのかリアルに感じることができる。また、香港中央図書館ではガイドツアーや講演、ふれあいワークショップや音楽演奏など芸術についてもっと学べる教育アクティビティも充実。「Living with Bamboo: Museum of Art is Here」は9月10日から10月11日まで。入場料は無料なので時間があるときに気軽に訪れてみては。

Living with Bamboo: Museum of Art is Here
住所:Exhibition Gallery, G/F., Hong Kong Central Library, 66 Causeway Rd., CWB
期間:9月10日~10月11日
時間:10:00~20:00
電話:(852)2721-0116
ウェブ:http://hk.art.museum

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