香港・孟意堂の風水シリーズ!人相をみるということ
中国で生まれ五千年以上の歴史ある風水。ここでは便利な風水の道具(ツール)をご紹介しながら風水の奥義に迫ります。
◆目は心の窓◆
日本人がローマ人を演じてヒットした映画「テルマエロマエ」では、ローマ人顔負けの濃い顔の俳優さんらが彼らの言葉で言う「平たい顔族」である日本人にカルチャーショックを受け、種類の違う人間の顔をコミカルに描いていました。
人相をみる際には、彫りが深いとかほお骨が低いとか、丸顔だとかえらが張っている等、顔の表面に見える様子が議論されがちです。しかしながら、中国古来の人相学はそれだけではありません。
「目は心の窓」と言われるように心の中で思っていることやその人の心のあり方が相となって表れる、という考え方です。楽しみなことが多ければ、その人の目は穏やかにほほえんでいますし、恋をしていれば目に潤いを帯びた輝きがあります。悩んでいると憂いを秘めた目となり、それが周囲にも影響してきます。中国古来の人相学ではこれを「眼神」と呼び、とても重視しています。
◆人相で気運を看る◆
人相を見る際の基本的として、右上の図のように顔を3つのパートに分けます。この3つのパートはそれぞれ、眉の上から頭までの「上停(じょうてい)」、眉から鼻までの「中停(ちゅうてい)」、鼻の下からあごまでの「下停(かてい)」に分かれます。上停は主に生後から20代中半まで、中停は20代後半から50歳になるまで、下停は50代から晩年になるまでを表します。
と同時に、上停は先天的な運、下停は自分の子供や孫などの次世代、中停は自分自身をも表します。つまり、上停はご先祖様からいただいたもので、額が広くても狭くても丸くてもくぼんでいても自分自身の力ではどう変化させることもできないものです。その反面、中停は自分の生き方や心のあり方次第で変えていくことができます。もちろん、大きな眼を小さくしたり低い鼻を高くすることはできませんが、たとえば、怒ってばかりいると赤ら顔になっていくでしょうし、恋多き男女は目尻にたくさんのしわができますし、金銭的にトラブルがあると鼻のあたりに赤い線が出てきたりします。周囲に対して文句ばかりを言っていたりイライラしていたりすると、そうした表情になりそのような目つきになります。そしてそれが下停に影響してくるのです。
鼻のすぐ下のみぞおちのところは、人相学では人中(じんちゅう)と呼ばれ、主に子宝に恵まれるかどうかを表し、生殖機能のよしあしもここでみます。それと同時に良い行いを歩み続けていくとこのあたりの肉付きが良くなると言われています。香港の企業家で慈善事業をライフワークとしてきた鄧肇堅(Tang Shiu Kin)氏の人中はとてもふっくらとしています。スリムな体つきですが表情が福々しく見える要因でもあります。
◆久美子的相をみる奥義◆
ある日本の化粧品会社によると「ちょっと昔の美白はシミひとつなく陶器のように自然なつやのある肌にすることだと言われていましたが、最近では肌が内面の光を包み、内側から柔らかく輝くような美白肌へと変化している」のだそうです。これは、美白のみならずいきいきとしている人あるいは旬な人にも言えることです。このような人は顔に白っぽい光を放ち、それがこの人を更に魅力的にしています。それはその人の命のありったけの力が内面から輝いているからなのでしょうか。
私たちは、今起きていることだけを追求してしまい、なぜそうなったのかという原因を忘れてしまうことがあります。だから、地面の底にマグマがあって地上の生き物が育まれていることを知り、はっとするのです。
人の相をみるときに最も重要なことは、表面に起っている現象を見るだけではなく、その人が本来持っている力を見抜きそれを生かしていくことなのだと思います。
彦坂 久美子
<プロフィール>
愛知県名古屋市出身。中国古代からの知恵である風水に魅かれ、
著名ブランドが認めた風水師デビッド•ソー先生の弟子として無常
派風水に師事。易経、四柱推命も含めた玄学に長年携わる。住宅、事
務所、店舗等の風水の他、店舗の開店日や引越し、結婚の日取り等
の選定、四柱推命を使い、結婚、子育て、ビジネス、健康等人生にお
ける様々な問題やニーズに対応している。
久美子顧問
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