ローマ帝国数々の遺品が香港で見られる！

2016/08/16

紀元前8世紀、イタリア半島の中心に建てられた小さな都市ローマ。紀元前1世紀になる頃には、ヨーロッパを超え北アメリカや西アジアまでも支配下に収め、古代世界で最も大きな帝国の一つとなった。そしてこの帝国拡大について語るに欠かせないのは、古代ローマ人たちが「Mare Nostrum (私たちの海)」と呼んだ地中海。貿易などの商業からレジャー、戦争まで様々な分野において、航海が重要な役割を担っていたこの時代、彼らは航海に関する多くの知識や技術をこの海から学んだのだ。

今回フォーカスされている古代都市ポンペイは、そんな繁栄の恩恵を受けるローマ人の余暇地として繁栄した都市だ。紀元前79年のヴェスヴィオ火山が噴火により、一瞬にして地中に埋もれてしまったものの、現在その遺跡はユネスコ世界遺産にも登録されている。展示品として並ぶのは、ポンペイやローマを含めたイタリアの各都市の博物館から集められた約110にも上るローマ人たちの遺品だ。金で作られたジュエリーや銀製食器、銅像や工芸品などの美しい展示品の数々は、古代ローマ帝国の繁栄を私たちに伝えている。また香港歴史博物館では初となる、ポンペイの犠牲者たちの全身ギブスも見る者の多くを呆然とさせるだろう。ほかにもマルチメディアプログラムや3Dアニメーションなど古代ローマをリアルに感じられる展示も用意。いまだ多くの謎を抱える古代ローマ帝国にぜひ触れてみよう。絶好の機会をお見逃しなく！

Mare Nostrum: Roman Navy and Pompeii
住所：Special Exhibition Gallery, Hong Kong Museum of History, 100 Chatham Rd. South, TST
期間：～8月29日（毎週火曜日以外）
入場料：スタンダード HKD10; 障碍者（付添人1人を含む）、学生、シニア（60歳以上） HKD5; グループ（20人以上） HKD7;
博物館パス保有者無料