僕の香妻交際日記 第71回 人材採用のコツはエディソンチャンに学べ

2022/03/09

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旧正月が終わり、今年も毎年恒例の人材採用の季節がやってきた!(全然うれしくない)
香港には日本の4月入社のような文化はなく年中無休で採用活動をしなければならないのだが、旧正月でボーナスを受け取った後に転職を考える人が比較的多いので中小企業としてはここでより良い人材を確保しようと躍起になるわけである。

求人サイトを使いこなす

JobsDB、CTgoodjobs
香港で人材を探すならこの2つのサイトのどちらかには必ずお世話になるであろう。
時期によってパッケージの価格が変わるのだがJobsDBの方が若干安いので私はいつもJobsDBを使っている。両社は給与で言うとHKD20000~40000の層を最も多く抱えており、ポジションで言うとSenior OfficerからManagerくらいの人材が集まっている。

新卒や学生を採用するなら
若い人材を探しているならJINESSやJIJISと言った学生専用の求人サイトを活用したり、大学ごとに開催される合同説明会に参加するのがおすすめだ。その他にも「青年就業」などで検索すると若い人材を採用できるサイトやプログラムが見つかるので、それらを最大限に利用することでより多くの人材に巡り合うことができるだろう。
これらのサイトは基本的に無料なので使わない手はない。

パートタイマーを探すなら
パートタイマーが欲しいのであればFacebookで「搵工(仕事探し)」のつくようなコミュニティにアクセスして求人広告を出すことで即日採用が可能だ。香港人はFacebook使用率が高いので主婦や学生バイトを探している場合は試してみる価値はあるだろう。ほとんどのサイトが無料掲載を提供している。

その他の無料で広告を掲載する方法
Indeed HKとLinkedinは本来有料広告媒体になるのだが、広告掲載をする際に「無料で広告掲載する」をクリックすると無料で掲載することも可能になっている。また労働局では求職者と企業のマッチング支援プログラムが多数あるので是非アクセスしてみてほしい。

香港人の履歴書の評価のコツ

転職が少ない
香港人は転職する回数が日本人よりもはるかに多く、転職してナンボというのが香港文化とも言えなくはないが、私が履歴書を見る際は逆に転職の少ない人をまず探すようにしている。転職が悪いというわけではないが、最低でも3年以上一つの会社で働いていることが望ましい。

一つの会社で昇進、昇給している
香港人はキャリアアップもしくは給与アップ目的で転職する人も少なくない。しかしベストな人材は一つの会社でキャリアップを実現できていると私は信じている。また一つの会社で給料が上がっていることも評価の材料になるので、面接の際には給与推移について聞くことも必要。

Gmailを使用している
最新の流行や話題、技術に敏感な人間はやはり仕事でも優秀であることが多い。その人が時代の変化や流れに敏感かどうかを見極める一つの手段としてメールアドレスを確認するという手がある。履歴書にはたいていメールアドレスが記載されているので、それがGmailなのかYahoomailなのかもしくはHotmailなのかを確認するのも忘れてはならない。メールアドレス一つでその人の全てが分かるわけではないが、私はGmailを使っている人に相性がいい。

バックアップを必ず持っておく
以上のようなルールをもとに時に大量の履歴書を吟味していくのだが、履歴書はあくまで履歴書なのであまり厳しく審査しすぎないことも大事である。多少上記のルールに外れていても見込みのありそうな求職者とは面接をしてみる。一つの枠に対して10人は面接、3人は最終候補に残しておきたいところである。常にバックアップを持っていることで候補者Aが突如辞退をしても候補者BとCが手元に残っているような状態を作ることで採用活動はもっとうまくいくはずだ。そう、それはかつてエディソンが数々の大物女優を同時に掛け持ちしていたように…


ルーシー龍ルーシー龍(りゅう)

東京都出身。香港歴8年。世の中のオヤジの威厳を取り戻すため愛娘に甘い妻と日々衝突を繰り返しながら子育てに奮闘中。

 

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