西環（サイワン）こだわりの芸術的カフェ「Artisan Room」

2016/01/18

Artisan Room カフェ5

飲食店がひしめき合う香港にカフェ文化が浸透したのはここ数年のこと。昨今は、オーナー自身が世界各地で探してきたコーヒー豆を直輸入し、こだわりのドリップ方法でコーヒーを提供する店が増えてきた。コーヒー好きには大変嬉しい事ではあるが、それでも居心地のよい店を見つけることは容易ではない。納得のいくカフェを探し歩いている方も少なくないのでは？そんな方にぜひ足を運んでみてほしいカフェ「ArtisanRoom」を紹介しよう。
モダンなインテリアで飾られた明るい店内では、携帯やパソコンは手放して会話を楽しむというのが同店のスタイル。ここでは、完全なオフラインモードでコーヒーの味とその空間を満喫したい。庭には、クッションのある席が用意され、忙しないストレス社会から脱出し、ホッと一息つくことができる。
まず同店で注目したいのは、コーヒーの本場、イタリア・トリノから輸入した「CostadoroCoffee（コスタドーロコーヒー）」。1890年から続くイタリアの老舗コーヒーブランドで、イタリア人にとっては馴染みのあるブランドだが、香港でこのコーヒーを扱う店はここだけだといわれている。豆の焙煎にかける時間が通常6～7分のところ、210度～220度の低温で20分かけてゆっくりローストしているのが特徴で、まさに長い歴史と職人技が光るコーヒー豆なのだ。
また、アイスコーヒー好きには「Artisan Room Cold Brewed Coffee (HKD60)」がオススメ。同店には、なんと香港初のオランダ式水出しコーヒーマシン「Gothicism」が設置されている。韓国のバリスタとグラフィックデザイナー、産業デザイナー、建築家チームが一丸となって作り上げたコーヒーマシンの大作と呼ばれる同マシンは、ゴシック調の優雅なデザインと高品質な材料を用いて作られ、他店では味わえない香り豊かな上質なアイスコーヒーがいただける。
さらに、コーヒーと合わせて味わってほしいのが、世界に名を馳せる料理菓子専門学校である「ル・コルドン・ブルーパリ」の技術を取り入れたエクレアだ。ハムやトマトを挟んだおかずエクレア（各HKD58）や塩キャラメル、ピスタチオを挟んだ甘いエクレア（各HKD42）などバリエーションも豊富。優雅なカフェタイムを過ごしに足を運んでみてはいかがだろうか。カフェ２カフェ３