中秋節特集6・占いストリート体験取材

2014/08/17

香港屈指の「占いストリート」でPPW編集部が体験取材!

香港で占いといえばここ、ジョーダン(佐敦)の廟街(テンプルストリート)。運勢を見てもらう25歳独身女性
夕方6時を過ぎると、ずらりと並んだ占い屋台に明かりが灯り始める。
そんな人気の占いストリートで、2名の編集部員が体験取材を敢行!当たるも八卦、当たらぬも八卦。
占い好きの方もそうでない方も、一度試してみてはいかが?

1人目は、周りの結婚ブームに最近何だかもやもやしてきたという25歳独身女性。世間一般の女子と同じく、キャリアに恋愛、結婚などなど・・・悩みは尽きない。そんな彼女は、生年月日からその人の運勢を占う「算命」を体験。その結果やいかに・・・。
占ってくれたのは日本語堪能の黎立山先生。何やら年季の入った本を片手に、先生は「小学校では人並みだったけど、中学時代は勉強ができたでしょう?」(おっ!まさにその通り!)。さらには「18歳で彼氏ができたけど、その後は長年いなかったね~」(うーん、確かに。図星だわ…。過去はいいから今後の恋愛運は!?)。「40%の確率で国際結婚だね。結ばれるとしたら、相手は南の国の人。いずれにしても今年中に彼氏ができるよ!」(南国出身の外国人の知り合いはいないし、今現在、恋愛は全く上手くいっていないけれど、先生の言葉を信じて待ちます・・・)。なかなかの的中率。今後の運勢に期待!

算命を体験  ズバズバ言い当てる先生

2人目は、占いにはそれほど興味はないが、2014年下半期の運勢を知りたいという”アラフィフ”男性。選んだのは、観光客にも人気の「鳥占い」。これは、訓練された小鳥が、40枚あるくじの中から運命の1枚を引いてくれるというもの。油麻地に何軒かある鳥占いの屋台の中で、腕の良さそうな占い師の席につく。嬌という女性占い師は、やはりこの道数十年のベテラン。鳥は街市で手に入れたというが、しっかり訓練された正真正銘の占い鳥。自分の体以上ある紙を一生懸命持ち上げる小鳥の姿はとても愛らしいが、本題の占いはというと、「9月はいいことが起こるね。今年は頑張ったら報われる年だよ。」と何ともざっくりとした内容・・・。15分ほどの占いで、料金HKD60だった。真剣に占ってもらうというよりは、エンターテインメント的に楽しみたい人におすすめ。

観光客にも人気の「鳥占い」 小鳥は主人にとても忠実 嬌さん

優秀な鳥使い(笑)が訓練した小鳥は主人にとても忠実。遠くまで行っても自分で戻って来るら占いというより、パフォーマンス?QRコードしい。そんなかわいい小鳥のパフォーマンスをぜひ一度その目でご覧あれ。

https://www.youtube.com/watch?v=qLkUC4TPGFo&list=UU9qjE2KT48EQ8x9c1DCG18Q&index=3

香港的ワラ人形!?今も続く恐ろしい厄払い「打小人」

道端でおばさんが、スリッパで何かを叩きまくっている姿を見たことがある方も多いのではないだろうか。あれは、何もおばさんの憂さ晴らしではない。打小人(ダーシウヤン)と呼ばれる歴とした厄払いだ。人間の運を「貴人:幸運」と「小人:厄」に分類し、その人にとっての小人を祓い、貴人を呼び寄せる、というこの儀式。メインは旧暦3月の「驚螫の日」だが、仕事や恋愛、ご近所付き合いなど人間関係に悩む人は、普段から訪れる。ある種、日本のワラ人形のようだが、拝神婆と呼ばれるおばさんが代わりに呪ってくれるので、依頼者は特に何もしなくてよい。おばさんは、相手の名前を書いた紙をボロボロになるまで靴でひたすら叩く。何と恐ろしや~。でもそれだけでは済まない。その後、叩いた紙を燃やし、紙でできた虎に豚の脂身を食べさせて、人の陰口を言わないように呪文をかけるのだ…。現在コースウェイベイ(銅鑼湾)の鵝頸橋が政府公認の「打小人専用エリア」となっている。興味のある方は一度覗きに行かれてはいかが?

打小人(ダーシウヤン)  厄払い

呪いというより、ストレス解消?!

https://www.youtube.com/watch?v=8-es5lb0hW8&index=2&list=UU9qjE2KT48EQ8x9c1DCG18Q

あなたの身近にもある?!風水体験を聞いてみた

内装費3倍!?それでも風水は欠かせない、開運のためなら、香港人オーナーは大金を使っても「無問題!」

かつて香港人オーナーのレストランで働いていた日本人シェフのAさん。店の立ち上げから関わったという彼に、店舗の風水について伺った。Aさんの店のオーナーはかなりの風水好きだったようで、物件選びから風水師とともに行ったという。風水は、これをやれば誰でも開運!というものではなく、個人によって違うそうで、中には諸葛孔明のようなおかかえ風水師を持つ人もいるんだとか。Aさんの店では、レジの場所や看板のデザイン、店に飾る絵画、店名、座席数に個室の位置など、ありとあらゆることについてアドバイスを受けたという。特にキッチンの火回りは徹底的に見直され、元々あったコンロの場所からガス配管をぐるっと延ばして最奥に移動させたという。当然、内装費はかさみ、通常の3倍のコストだったという。そこまでこだわって商売繁盛を願ったその店が、今どうなっているか気になるところだが・・・。レストランで、何でこんな場所にこんなものが?というものに出会ったら、それは風水によって決められたものかも知れない。

香港駐在も独立も・・・成功を全て言い当てた風水師!先生の助言で活躍している日本人社長

現在、香港で代表取締役社長として第一線で活躍している木津さん。毎年相談に行く風水師がいるという彼が、最近、その風水師に昔もらった運勢予報を読み返してみたところ、良い月と悪い月を含めて、その年に起こったことが、全て当てはまっていたという。また、木津さんがまだ会社勤めをしていた頃、今後の仕事の方向性について相談した際、「サラリーマンではなく、独立した方が良い。金融の仕事に向いているので、まずは自宅でできる事業から始めなさい。」と言われたという。全く独立する気などなかった彼は聞き流したそうだが、それから暫くして会社を退職せざるを得なくなり、仕方なく、資金もコネもないところから、自宅でパソコン1台を使って独立起業することに。するとすぐに寝る間もないほど忙しくなったという。風水とは、占いではなく、適材適所を導き出す「科学」なのだという彼は、風水を「その人の特性を見極めて、いま進むべき方向を示してくれる参考指標として利用してみると良いかもしれない」と話す。

木津 英隆さん

 

 

 

木津 英隆(写真左側)
謙信アセットコンサルティング(香港)
代表取締役CEO。2009年より現職。

 

 

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