季節の暦 二十四節気 「春分」

2023/03/22

2023年は3月21日
二十四節気(にじゅうしせっき)とは、1年を春夏秋冬に分け、さらにそれぞれを6分割した24の季節区分のこと。
2000~3000年前の古代中国が起源とされる暦で、季節の移り変わりを示す指標として、昔から農業などで重宝されてきた。26023767_m

3月21日から次の暦である清明までの約15日間を、二十四節気では「春分(しゅんぶん)」という。昼と夜の長さが等しくなり、この日を境に徐々に日脚が伸びていく春分。ヨーロッパではこの頃を春の始まりとすることが多い。
日本では、春分に宮中祭祀である春季皇霊祭が執りおこなわれるため、戦後、この日は国民の祝日と定められ、今でも休日となる。特に春分前後の7日間を春彼岸というが、彼岸には先祖供養のため、墓参りを行なうことが多い。
また桜の開花情報が聞かれるのもこの頃から。香港でも日本の花として定着している桜。今年は花見に渡日する香港人も多くみられることだろう。4899773_m 一方、香港はというと、この時季から急に湿度が高くなる。相対湿度は100%近くになり、除湿機をフル稼働させなければならないほど。高湿度は洗濯物を乾きにくくさせたり、壁をかびさせたりするだけでなく、体調にも変化をもたらす。眠気や疲れ、頭や体のだるさをもたらすだけでなく、脾臓や胃に影響を与え、食欲不振や腸障害などの消化器症状もでやすいといわれている。東洋医学では、湿気は関節炎の症状や、喘息、アレルギーなどを悪化させることもあるとされるため、持病がある方は注意が必要だ。1674829_m 春の日差しが気持ちのいい季節。適度な運動で発汗させて余分な水分を取り除き、気持ちもリフレッシュさせてみてはいかがだろう。

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