ど・ローカルグルメ「腹を鳴らせば」第12回

2019/09/25

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Ä╩É^1Ä╩É^2ど・ローカルなグルメを独断と偏見(?)で紹介するこちら「腹を鳴らせば」もなんと今回が12回目。つまり連載開始から早いもので丸1年ということになる。これもひとえに……みたいな挨拶を書くと文字数が増えてしまうので今回は割愛させていただくとして、毎回毎回あまりにもローカルすぎるグルメが多く、そろそろ胃袋が疲れてきた頃かと思うので、このへんで一旦コーヒーブレイク。今回紹介するのは「瑞辛咖啡rui4xing4ka1fei1」、英語名日本語名は「Luckin coffee/ラッキンコーヒー」である……コーヒーブレイクだけに!?

Ä╩É^3我々日本人にとってコーヒーと言ったら、非常になじみ深いというか、もはやなくてはならない存在ではないだろうか。日本にいれば、自動販売機で缶コーヒーが手軽に買え、コンビニでは1杯1杯挽きたてのコーヒーが飲めるようになり、カフェもいたるところにある。しかし、方や中国では、コーヒーが根付き始めたのはほんのここ数年のことである。僕が中国にきた7年前頃、日本の感覚で朝、出勤前にコンビニで缶コーヒーとパンを買って出社し、いざその缶コーヒーを飲んだらこれがまぁびっくり。ただひたすら甘く、まったくと言っていいほど美味しくないのである。(ちなみにパンも当時は全然美味しくなかった……)その当時、僕が知ってる限りでは、唯一スタバ(星巴克xing1ba1ke4)でなら美味しいコーヒーが飲むことができた。が、当時僕の住んでいたところや、職場付近にはスタバはなく、また物価の安い中国とは言え、スタバは決して安くなく、気軽に飲めるものではなかった。それから少しずつカフェが増え、また僕が一番お世話になったのはマクドナルド(麦当劳mai4dang1lao2)内にあるマックカフェ(麦咖啡mai4ka1fei1)。マックカフェは近所や職場近くのマクドナルドにも併設され、身体がコーヒーを欲した時の駆け込み寺として大いに活用させていただいた。

Ä╩É^4僕自身がラッキンコーヒーを知ったのは去年の12月頃。知り合いからコーヒーが1杯無料で飲めると紹介してもらったのがきっかけである。よくよく調べてみるとこのラッキンコーヒー、ただのコーヒー屋としてではなく、巷では「コーヒーテック企業」とも呼ばれ、IT企業のような経営手法が評価され中国内外から注目を集めているらしい。

IT企業のようなと言ったが、それを代表する一つとして、注文、代金決済、受け取り等の一連の流れを全てアプリで完結できるのである。

Ä╩É^5アプリを開き、自提(zi4ti2/テイクアウト)か外送(wai4song4/デリバリー)のどちらかを選ぶ。近所に店舗があれば自分で取りに行くことも可能だし、プラス配送料でデリバリーしてもらうことも可能。デリバリーの場合でも合計55元以上の注文であれば配送料が無料になるのでうまく使いたいところ。僕の場合は、移動中の通り道に店舗があればテイクアウトを選び、家にいてコーヒーが飲みたくなったときに妻とコーヒー1杯ずつ、プラスちょっとした食べ物も注文して配送料が無料になるようにしている。このデリバリーも届けてくれるだけですごく便利なのだが、注文からわずか10分くらいで届いた時にはさすがに驚いた。僕が中国に来たばかりの頃のどんなに美味しいコーヒーが飲みたくても飲めなかった時に比べると、美味しいコーヒーがたったの10分で届くようになったのだから劇的な発展である。

初めに「コーヒーが1杯無料」と言ったが、アプリをダウンロードしてユーザー登録をしたら、誰でも初めの1杯は無料で注文ができる。テイクアウトをすればそのまま無料だし、デリバリーを選んだとしても配送料のみで届き非常にお得なので、まだ利用したことのない方は是非使ってみてほしい。百聞は”一飲“にしかず、是非ご賞味あれ。
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佐藤健太
通称さとけん、中国歴6年。中国在住当初より、住まいが中心から遠く、周りにはローカルグルメしかなかったこともあり(?)日々ローカルグルメを食す毎日。今では明らかに現地人しか行かないであろうご飯屋を攻めるスタンス。近頃は何なら言動が現地人よりも現地人と言われる始末。一番好きな食べ物は妻の手料理、本職はフクヅクリ。

 

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