香港人も知らない発光物体「安全島燈(Bollard)」の正体

2015/11/16

なんだろ?なぜだろ?なるほどね!
香港生活の中に渦巻く、疑問や話題にPPW編集部が迫る!

香港人でもよく知らない?
あの発光物体の正体とは…?
香港の交差点で見かける、下が黄色で上が白く光るオブジェ。初めて見る人によってはアイスクリームかソフトクリームに見えたり、中には「私は生ビールに見えた!」という人も。「一体あれは何?」と香港人に訊いてみのだが明確な答えが返って来ない…。香港人なのに知らないなんて、なんで?!というワケで今回はこの道路の「ナゾの物体」の正体に迫ってみた。
安全島 横断歩道を渡る男性
香港の大きめの交差点の真ん中にある、歩行者専用の安全地帯は「安全島」と呼ばれ、道路を横断する「横断歩道」は「斑馬線」(そのまま訳せば『シマウマ線』ですね!)。そしてこの安全島に設置されている例のオブジェクトの名は「安全島燈(Bollard)」という。形は何種類かあるらしいが、その役割は同じ。夜間、ドライバーに「安全島」の位置を示し、前方注意を促して、交通事故を防ごうというもの。車が島に乗り上げないようにその位置を知らせる「陸の灯台」というところか。注意すべきことはこれが光っているからといって歩行者優先というわけではない、ということ。
ちなみに、比較的交通量の少ない道路を横切る横断歩道の両端にある、一見街灯のような丸い灯りが静かに点滅していたら、これは黃波燈(Belisha beacon)というもの。こちらは横断歩道の歩行者が優先だ。しかし、赤・黄・青の信号灯と違って明確な指示がないため、車も人も多い場所では混乱を招くので、旺角(モンコック)や尖沙咀(チムサーチョイ)といった繁華街では設置されていない。
いずれにせよ、道路を渡るときはちゃんと信号を守ることはもちろん、自分の目でもしっかり左右の安全を確認しよう。
ところで、「安全島燈」がなぜあのソフトクリームカラーリングなのかは、残念ながら調べがつきませんでした(涙)。

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