風水の奥義を行く!第86回 平成最後の〇〇〇、の巻

2019/04/10

中国で生まれ五千年以上の歴史ある風水。

ここでは香港の伝統的な風水をご紹介しながら風水の奥義に迫ります。

 

◆平成最後の参拝◆

平成31年4月はちょっと特別な4月です。

日本の「平成」という年号はこの4月いっぱいで終わりだからです。最近は、「平成最後の○○○」という言葉をよく耳にするようになり、「平成最後の高校野球」だとか「平成最後のお菓子」だとか平成最後ムードが巻き起こっているようです。孟意堂も御多分に洩れず、「平成最後のお伊勢参り」に先日行ってきました。

お伊勢参りに行って驚いたのは、「お伊勢参りをすると開運する」、「エネルギースポットのご利益がある」とお年寄りから子供連れや学生さんまで大勢の人が参拝している様子です。アジアからも欧米からも人が参拝し、写真を撮り、平日なのにすごい賑わいを見せていました。

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◆伊勢神宮の心憎い風水◆

伊勢神宮は山田原にある外宮と五十鈴川のほとりにある内宮をはじめとした125の宮社で構成されています。その中心とも言える伊勢神宮内宮の風水を見てみましょう。

私たちが肉眼で見える「らん頭」に注目してみると、この内宮は緑の生き生きした山々と伊勢市の平野部のちょうど境目に位置しています。この場所を包むかのように東西に島路川が流れ、南北に五十鈴川が流れています。いずれも川の底を泳いでいる小魚が見えるほど水が清らかな川です。

つまり、この立地は風水で言われるところの「玄武」という背景に山があり、左側の「青龍」にも右側の「白虎」にも青々と生い茂る小高い丘があり、「朱雀」と呼ばれる敷地の前には川が流れている四神相応の地です。そして、川の前に小高い山があるためエネルギーがたまりやすくなっていて、この地を定めた先人の知恵に感心させられます。

内宮の風水がすごいのはこれだけではありません。

人々が買い物や食事を楽しむ「おはらい町通り」と参拝客が乗用車やバスで来る車道が五十鈴川と同じように南北に流れていて、そのエネルギーを一旦駐車場や玄関口で集め、全長101.8メートルある宇治橋が内宮へとつないでいます。

内宮の御正宮の入口は真南にありますが、御正宮自体の向きは真西で太陽が昇る真東が背中にあたるように見えます。よって、水のエネルギーが入ってくると栄える城門は乾(いぬい)の方位、つまり北西にあたります。この乾の方位にある宇治橋から前述のエネルギーがじゃんじゃん入ってきています。内宮が多くの参拝客で賑わい、生き生きする理由はここにあります。

 

 

◆孟意堂風水的お伊勢参りを読み解く奥義◆

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お伊勢参りに行って驚くのは、まだ寒い時期でも上着を脱ぎたくなるほど心地良くポカポカと暖かいことです。特に天照大御神さまが祀られている内宮ではそれを実感できます。ITが発達したとはいえ、こればかりは現場に行かないと実感できないことです。

天照大御神さまは太陽の神様。太陽エネルギーは風水の世界でも重要なものです。このエネルギーが足りない方は元気がなく、がんばろうとする力がトーンダウンします。逆に太陽エネルギーをしっかり持っている人はエネルギッシュで物事に真剣に取り組もうと頑張る方です。お伊勢参りをすると開運するのは、この参拝によって太陽エネルギーをたっぷりと吸収し、心機一転してさらに努力し、自分を磨き、ステップアップしようとがんばるからだと思います。太陽の神様ですから、誰に対しても分け隔てなくこのエネルギーを与えてくれるのです。特に、これからエネルギーが上がっていく朝の光を受けるのがオススメです。

御正宮に祀られている天照大御神さまに向かってお辞儀をして頭を下げていると、まるで頭をなでてくれるかのように心地よい風が吹きます。この瞬間の心地よさを感じ、太陽エネルギーをしっかりと吸収するために、いにしえの人たちは命がけで、現代の人たちもわざわざ遠方から足を運ぶのかもしれません。

 

 


彦坂 久美子
<プロフィール>
名古屋市出身中国古代からの知恵である風水に魅かれ、著名ブランドが認めた風水師デビッド•ソー先生の弟子として無常派風水に師事。易経を含めた玄学に長年携わり、漢五派第七十三代嫡系・孟意堂として住宅、事務所、店舗等の風水、開業や引越し、結婚等の日取りの選定、四柱推命で人生の様々な問題やニーズに対応している。著書に「金運を引き寄せる孟意堂風水(廣済堂出版)」がある。

 

孟意堂
<問い合わせ先>
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電話:(852)9841-6366
ファックス:(852)2961-4800
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