THINK BIG「キヤノン香港有限公司」

2025/07/30

“THINK BIG –Automate. Optimize. Innovate.”
拡張性に優れたAIソリューションで業務をシンプルに、成果を最大に

左からキヤノン香港CEOゲイリー・リー氏、キヤノンシンガポールSVP片桐紀宏氏

左からキヤノン香港CEOゲイリー・リー氏、キヤノンシンガポールSVP片桐紀宏氏

AI技術の急速な進歩に伴い、ビジネス変革はかつてないスピードで進んでいる。イノベーション重視のビジョンを掲げるキヤノン香港は7月11日、「THINK BIG ― Automate. Optimize.Innovate.(自動化、最適化、イノベーション)」を開催し、最新のインテリジェントビジネスソリューションを発表した。新製品となる複合機imageFORCEシリーズと、さまざまな業界に特化したAI活用ソリューションの驚くべき機能の一部を紹介しよう。

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専門家によるセミナーやパネルディスカッションも行われ、新製品と最新のAI技術が披露された。

専門家によるセミナーやパネルディスカッションも行われ、新製品と最新のAI技術が披露された。

AI搭載・高解像度の新製品imageFORCE
AI技術によりスキャンデータを自動分類し検索可能なドキュメントへ変換。手書き書類にも対応し、業務効率を大幅に改善。また、高品位なチラシやポスターなどの企業内印刷をオフィス機並みの簡単な操作で実現。さらに、マルウェア防御やSIEM連携など高度なセキュリティ機能を搭載し、多層防御と常時監視で機密情報保護の安全を強化する。

業務効率と意思決定力を高める最新型AI
AI Genie 2は、複雑な業務をスマートに最適化する次世代AIアシスタント。エージェンティックAIとMCP統合を活用し、複数の情報を横断的に分析し、根拠ある判断や予測を可能にする。部門別に対応した知識と高度な分析力で、採用・財務・法務などの業務を自動化し、意思決定精度を向上。文書の分類、データの可視化、業務フローの効率化を支援し、企業の競争力を高める。

包括的な人事管理システムBIPO
モバイルアプリケーションで強化されたこのクラウドベースのシステムは、特に多国籍企業向けの包括的な人事ソリューションとして、各地域の労働法規制を継続的に更新することができる。また、同システムは、香港のeMPFプラットフォームを含む様々なプラットフォームとシームレスに統合されており、MPF拠出データの自動同期を可能に。手作業によるデータの重複が排除され、業務プロセスがさらに効率化される。

会計フローの効率化
このソリューションにより、財務チームは予算編成、日々の業務、月末処理、財務報告を効率化できる。API対応で、POS、eコマースアプリ、取引システム、調達システムなど、さまざまなフロントエンドシステムとの連携をサポートし、現場とのシームレスな連携を実現することで効率を最適化。文書管理と財務管理を一元化することで、組織全体のワークフロー効率を大幅に向上することが可能。

AIを活用したビデオ監視と分析
ユーザーは、カスタマイズされた検索条件を使用して複数のカメラにまたがるターゲットを追跡・識別し、結果はチャート付きのダッシュボードに表示される。また、高度な群衆分析を提供し、姿勢や動きのパターンを分析することで、混雑した環境における人数を正確にカウントしたり、顔、ナンバープレート、その他の機密データを自動的にぼかすことでプライバシーを保護することも可能。

持続可能なワークプレイス
Microsoft TeamsやOutlookとシームレスに統合されたインテリジェントな会議室予約ソリューションにより、ユーザーは使い慣れたアプリケーションから、客室の空室状況の確認、会議室の予約、会議への招待を一括送信。
さらに、訪問者管理ソリューションは、スマートロボットがゲストを指定された会議室へ案内することで、スタッフの労力を減らし、顧客満足度をあげることができる。

 

TOP INTERVIEW

2012年にシンガポールで始まったイベント「THINK BIG」。アジアを包括的に管理するキヤノンシンガポールSVP片桐紀宏氏、キヤノン香港CEOゲイリー・リー氏(以下敬称略)にイベントを振り返ってもらった。

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セミナーやパネルディスカッションなど豊富な内容でした。
リー:私たちの目標は、テクノロジーをお客様に簡単に導入していただき、生産性を向上するお手伝いをすることです。特にこの経済が混乱している時期にはなおさらAIの導入が必須になっています。今回のセミナーでは、特定の業界に特化したAIの応用など、様々な角度から実用例を取り上げました。パネルディスカッションでは、各業界の専門家にお越しいただき、AIが新たなビジネスチャンスを生む方法などについて意見を交わしましたね。

新製品imageFORCE開発の背景は?
片桐:香港に限らず、アジアでは人手不足に悩むお客様の声をよくききます。そのほか、業務をいかに簡素化するか、クラウド活用時のセキュリティ対策をいかにサポートできるか、などお客様のニーズに応えるために開発されました。また、新機能として予兆メンテナンスというものがあります。これはデバイスが壊れる前にAIが管理・分析し、予期せぬダウンタイムを最小限に抑え、修理にかかる時間を大幅に短縮できる機能です。

昨年に発表されたAI Genie1と比較し、違いを教えてください。
リー:1は、手書き文書や、英語・簡体/繁体中国語など多言語認識や、メール・プロンプト作成、要約の読み取りなどスキャン機能が優れていました。新バージョンでは、よりエージェント的なテクノロジーとMCPを採用し、複雑な推論が可能となり、カジュアルな会話も実現することができました。さらに、テキスト中心の旧タイプから、グラフィックプレゼンテーションなど視覚的に解釈できるようにパワーアップしました。特にAIを取り巻く環境は目まぐるしく変化する中で、新技術を取り入れスピーディーに新ソリューションを提供することが私たちの目標です。どのようにAIを活用していくと効果的か、という視点でビジネスや日々の業務に携わることが大切です。

設備投資のコスト面ではどのようにお考えですか。
リー:私たちの役目は、技術を駆使してお客様のランニングコストを減らすお手伝いをすること。例えば書類入力作業に費やしていた人件費を抑え、生産性を上げることができます。適切なソリューションの導入により、人的コストの最適化を図ることで投資を上回るリターンが期待できます。

アジアにおいて今後のビジョンをお聞かせください。
片桐:欧米など成熟したマーケットに比べ、アジアはまだまだ成長するポテンシャルがあります。生産拠点として引き続き拡大の見込めるエリアで、業務系以外にも製造業のお客様のニーズを組み、工場の監視システムや生産性を上げるソリューションも展開していきたいと思っています。

キヤノン香港有限公司
(852)3191-2323
https://hk.canon/zh_HK

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