本格イタリアンにバーOPEN「Wilber’s」広州
11年の経験を持つバーテンダーMingさんが送るひと捻り効いたカクテルの数々をご賞味あれ!!
今年で開業11年目を迎えるWilber’s。本格的なイタリアンが楽しめる店だ。そのWilber’sに新たにバーがオープンした。
このバーを任されているのはMingさん。バーテンダー歴11年、洗練された無駄のない動きが魅力的だ。基本をふまえながらも、11年の経験からくるツイスト(ほんのひと捻り)が入っているのがMingさん流のカクテル。今回は3つの美味なる味をご紹介したい。
まずは「Wilber’s Ice Tea」。ベースとなるウィスキーには中国で初のシングルモルトを使用。そこに日本でもおなじみの「桂花陳酒」をミックス、レモンピールとドライライムを一片で仕上げ。通常のロングアイランド・アイスティーと比べ、強過ぎず、香り高い一杯だ。少々お酒が苦手な女性におすすめだそう。
お次は「Wilber’s Old Fashioned」。「日本製の道具はやっぱり良いですね。氷の削れ具合が違います」とMingさん。そのナイフも、Mingさんの腕があってこそだろう。グラスにピタッと合った氷を入れ、グラスごと冷やす。ビターの染み込んだ角砂糖とオレンジピールをすりつぶし、先ほど紹介した中国のシングルモルトを丁寧にミックス。冷えたグラスに注ぎ、仕上げにオレンジピールをそっとひと片。さわやかな柑橘の香りで口当たりも後味もスムーズだ。
そして最後は「Mizuwari」。たった一杯の水割りを作るのに10分ほどかかるという。そこで、砂時計を目の前に置き、実際に作ってもらった。背の高めのグラスに氷を目一杯、「ARMAGAC」を注ぎ、ステアする。氷が少しずつ溶けてくる。Mingさんは真剣な眼差しでステアし続ける。そのうち、グラスの外側の水滴がだんだん霜になる。最低でも5〜6分はステアし続けている。ようやく目の前に差し出された、美味しい氷のカクテルMizuwari。「こうすると、香りが開くんです」とMingさん。普通のものと飲み比べると、口当たりが柔らかく、格段に違う香りにびっくりした。こういう飲み方もあるのだなと、改めてMingさんのひと捻りに拍手を送りたい。2階のダイニングでの食事の前に、本格イタリアンに舌鼓を打ちながら、食後の余韻と共に。そして、純粋にお酒だけを愉しむひと時。どんな時にも合うWilber’sのバー、今宵はどのシーンでMingさんのひと捻りを味わおう?
Wilber’s
住所:広州市越秀区竹絲崗二馬路62号
電話:(86)20-3761-1101、(86)135-6012-5400(中国語)、(86)159-0208-5528(日本語・英語)
時間:17:00~24:00(月休)
ウェブ:www.wilber.com.cn
Wechat:Wilbers-GZ