広州のクラフトビールの世界を紹介!
ピルスナーからフルーツフレーバーまで味も香りも異なる100以上のビアスタイルを持つクラフトビール。広州でもここ数年、クラフトビールを提供するバーが増えてきた。原料の選択から始まり、気候や環境に応じてブルワー(ビール職人)の“こだわり”が無限に表現されるため、同じビアスタイルでもブルワーによって違う1杯が楽しめる。PPW編集部厳選の連載第一弾は、広州市荔湾区のBAR「My Beer Taproom & BBQ」!!
【My Beer Taproom & BBQ】今、自家製ビールが熱い!
ビールを手がけるきっかけは?
私はカナダに留学してトロント大学で英語を専攻していました。そこで下宿先の家主Gabarさんと知り合いました。Gabarさんはトロントでは有名な醸造技術者でしたので、醸造を手伝うことになりました。それがきっかけで、ビール作りの世界にハマりました。ハンガリー人のGaborさんはカナダに移住後、ハンガリーの伝統的な醸造法を守りつつも、北米の人々の好みに合わせて微妙な調整を加えたお酒作りをしていました。私は、「職人から技を盗め!」の勢いでGaborさんのもとで2年半、見よう見まねで醸造技術を学びました。
こだわりはありますか?
広州に戻ってから手作りビールに挑戦しました。はじめの頃、淘金の「懒人精酿啤酒吧」で使用していたビールは自宅で作っていました。西村の「原創元素創意園」(「広州啤酒廠」の前身)に新店舗「麦啤精酿啤酒主题餐吧」をオープンさせてからは、専用ビール工房で醸造を始めました。中国国内で生産された麦芽は品質が不安定で味にバラつきがでてしまいます。ビールの原料配合に完璧に適合したビールを醸造するために、使用する麦芽はすべてドイツとニュージーランドから輸入しています。また、ホップはアメリカから取り寄せています。
自家製ビールが注目されているのはなぜ?
普通のビールは味に大きな違いがなく面白味に欠けますが、自家製ビールは季節や好みに応じて様々な調整が可能です。広州ではここ数年、自家製ビールへの人気がますます高まっていると感じています。
※日本の法律では免許なしで酒類を醸造することはできないが、中国では自家醸造そのものに対する法律的規制はない。
【人気自家製ビール】
寧卡斯皮爾森、飄香小麦、淡色艾爾、珈琲波特、黒馬燕麦
【夏ビール・7月・8月の二品】
①比利時白啤(ベルギー白ビール):ビターオレンジピールなどを使用したフルーティーな風味
②美国拉格(アメリカンラガー):口あたりスッキリで、強いレモン風味が特徴
【My Beer Taproom&BBQ】
住所:広州市荔湾区西増路原創元素創意園D1棟2階
電話:(86)20-6197-2009