【中秋節】知っていたらもっと楽しい小ネタ帳

なぜ中秋節に月餅を食べる?
中秋節を象徴する食べものといえば、やはり月餅。
旧暦8月15日の中秋節は、家族が集まり、満月を眺めながら団らんの時間を過ごす日。中国文化では丸い形が「円満」や「団らん」を連想させることから、丸い月餅も家族のつながりを象徴する食べものとして親しまれてきた。
伝統的な月餅には蓮の実から作った「蓮蓉」の餡と塩漬け卵黄が使われることが多い。ずっしりとした月餅をひとりで丸ごと食べるのではなく、小さく切り分けて家族や友人とシェアするのも中秋節らしい楽しみ方だ。

ブンタンの皮を頭にかぶる!?
中秋節の時期になると香港の街市にたくさん並ぶブンタン(柚子)。
旬の果物として食べるだけでなく、縁起のよい果物として中秋節の食卓に登場する。香港では昔から、食べ終わったブンタンの皮を帽子のように子どもの頭にかぶせる習慣もあるらしい。

菱角(菱の実)って何?
中秋節の時期に香港の街市で見かける、少し変わった形をした「菱角(菱の実)」。
茹でると栗のようなほくほくとした食感になり、殻をむいてそのまま食べることができる。中秋節には、子どもが賢く健やかに育つよう願って食べる風習もある。
普段はあまり馴染みのない食材だけに、香港で中秋節を過ごすなら一度試してみるのも面白い。

日本とも共通点? 中秋節に食べる里芋
芋頭(里芋)も、中秋節に食べられる伝統的な食材のひとつ。
ひとつの親芋からたくさんの子芋が育つことから、家族の繁栄や「團圓(団らん・円満)」を象徴する縁起物として親しまれている。ちょうど中秋節の時期に旬を迎える食材でもあり、蒸したり煮たりして食卓に並ぶ。
ちなみに日本でも十五夜に里芋を供える風習があり、十五夜の月を「芋名月」と呼ぶことがある。香港と日本に似た秋の収穫文化が残っているのも興味深い。

なぜ中秋節にはランタンを持って歩く?
中秋節の夜、香港の公園や街を歩いていると、子どもから大人までランタンを持って歩く姿をよく見かける。
月を眺めながらランタンを灯して夜を過ごすのは、中秋節を代表する風景のひとつ。現在の香港では、伝統的な紙製ランタンだけでなく、キャラクターものやLEDタイプなどさまざまなランタンが登場する。
特に中秋節前になると、元朗の大橋街市などでは金魚、うさぎ、スターフルーツなどをかたどった昔ながらのランタンが並び、香港の季節の風物詩となっている。

香港ならではの中秋節「大坑舞火龍」
香港の中秋節でひときわ独特なのが、大坑(Tai Hang)の「舞火龍」。
巨大な龍の体に数千本もの線香を差し、太鼓の音に合わせて街中を舞う伝統行事だ。
その始まりは19世紀。大坑で疫病などが相次いだ際、村人たちが火龍を舞わせて災いを払ったことに由来すると伝えられている。現在では香港を代表する中秋節行事として受け継がれ、香港および中国国家級の無形文化遺産にも登録されている。
2026年は9月24日~26日に開催。中秋節当日の今夜は、大坑の街を燃えるような火龍が駆け抜ける。

実は今年の「満月」は中秋節当日ではない
中秋節は旧暦8月15日なので「中秋節=満月の日」と思いがちだが、天文学上の満月と必ずしも完全には一致しない。
香港天文台によると、2026年の中秋節は9月25日(金)だが、実際に満月になるのは9月27日(日)午前0時49分。
それでも今夜は丸く明るい月を観賞できる見込みで、香港天文台によると9月25日の月の出は17時20分、最も高く昇るのは23時24分頃となっている。
「中秋節なのに、今日が完全な満月じゃない」というのも、知っているとちょっと面白い豆知識だ。
それぞれの中秋節を楽しんで欲しい。Haapy mid autumn!!


お得なクーポン満載のPPW公式LINE友だち登録はこちらから!
PPW10月号バックナンバー No.950