中国の歴史・法律の軌跡をたどるマニアック探訪「中国深圳・民法公園」

2026/03/04

中国の歴史・法律の軌跡をたどるマニアック探訪

中国近代史は、現代中国につながる重要な歴史といえる。この中国近代史の中でも、法制史につながる部分を中国を知りつくした著者が、日本人が踏み込まないようなマニアックな地を訪れ、近代法制史を振り返る旅行記。

 

中国深圳・民法公園

最近の中国では、法律を学んだことがない人でも法律を身近に感じ、また生活に必要な最低限の法律知識を得られるように、法律をテーマにした公園や生涯学習館などの整備が進んでいます。そんな中、中国・広東省深圳市に、2021年1月に15.6万平方メートルという広大な敷地に「民法」をテーマにした「深圳民法公園」が開園しました。「2021年1月」と言えば、中国の「民法典」が施行された日です。そのような日に開園した「深圳民法公園」は、中国の民法典施行を記念する中国法にとって重要な施設と言えるでしょう。

民法典

公園の入口では、いきなり「民法典」のモニュメントがお出迎え

起草者の像

公園内には西洋人を含め歴代「民法」についての有名な学者や起草者の像が並んでいる

中国の「民法典」の理念を彫った壁

中国の「民法典」の理念を彫った壁

ハート形モニュメント

「民法典」のうち「婚姻編」の規定をイメージしたモニュメント。ハート型で分かりやすい

「契約編」の規定をイメージしたモニュメント

「民法典」のうち「契約編」の規定をイメージしたモニュメント。契約にはいろいろなロジックを積み上げる、という意味(だと筆者は解釈)

民法についての標語が書かれている

民法についての標語が書かれている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「相続編」の規定をイメージしたモニュメント

「民法典」のうち「相続編」の規定をイメージしたモニュメント。相続によって次の世代に財産をつなぐという意味の「DNA」の螺旋をイメージしているとのこと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


高橋孝治〈高橋 孝治(たかはし こうじ)氏プロフィール〉
立教大学アジア地域研究所特任研究員
北京にある中国政法大学博士課程修了(法学博士)、国会議員政策担当秘書有資格者、法律諮詢師(中国の国家資格「法律コンサル士」。初の外国人合格者)。中国法研究の傍ら、講演活動などもしている。韓国・壇国大学校、東アジア人文融複合研究所、海外研究諮問委員や市民大学「御祓川大学」の教授でもある。著書に『ビジネスマンのための中国労働法』、『中国社会の法社会学』他多数。『時事速報(中華版)』(時事通信社)にて「高橋孝治の中国法教室」連載中。

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