風水の奥義を行く!少し休んで旅に出かけよう!の巻
中国で生まれ五千年以上の歴史ある風水。
ここでは香港の伝統的な風水をご紹介しながら風水の奥義に迫ります。
第158回 少し休んで旅に出かけよう!の巻
◆2025日本国際博覧会が始まる◆
4月13日から大阪で日本国際博覧会が始まります。未来の世界ではあたりまえ、でも今の世の中では真新しい「何か」にこの博覧会で出会えるかもしれません。少し休暇をとって旅する先が近未来を体験できるところであるのはちょっと楽しみなことです。
大きな球体に入って何かを体験できるオランダ館や、グルメも芸術も楽しめるイタリア館をはじめ、丸い「大屋根リング」の中にずらりと揃う海外パビリオンで近未来を体験できるようです。そして、ガンダム館やORA外食パビリオンなど国内パビリオンにも近未来の仕掛けがあるようです。
その中で孟意堂が最も訪れたいところは「大阪ヘルスケアパビリオン」です。ここでは自分の心血管や骨格、髪、肌、歯、目、脳の未来の健康状態を測定するエリアがあれば、食による細胞ケアのエリアなどもあります。そして、カラダ測定ポッドで測定したデータによって生成された25年後の自分と出会える「リボーン体験ルート」があります。25年後どんな自分になっているのか、楽しみやら、ちょっと怖いやら、です。
◆シンボルは丸い建物◆
1970年の博覧会では「太陽の塔」という建物がシンボルでした。未来を象徴する「黄金の顔」、現在を象徴する「太陽の顔」、過去を象徴する「黒い太陽」という万物を育む3つの太陽のシンボルが印象的でしたが、今回の博覧会では木造建材をたくさん使用した「大屋根リング」がシンボルです。このシンボルはとにかくでかく、神社仏閣の建築物の技法である貫(ぬき)接合に、現代の工法を加えて建築された木造の輪になった建物です。その枠は最も高いところで約20メートル、内側の直径はなんと615メートルもあります。この中に海外のパビリオンがたくさん入っており、その周りを日本のパビリオンが囲んでいます。
丸い形の建物と言えば、カリフォルニアにあるIT企業の本社だとか、球場や体育館などのスポーツ施設が挙げられます。5万人の観客が収容できる香港の啓徳(カイタック)体育園も丸い形が印象的です。
風水のバイブルの一つである「雪心賦」では、丸い山は「太鼓」を、四角い山は「倉庫」を意味するというくだりがあります。
山と同じように、体育館などの丸い形の建物は太鼓とみなすこともできます。音が鳴り響いて広がっていくように、丸い建物の中で動けば動くほど、そして観客の歓声が上がれば上がるほど、その場所の振動が鳴り響き、その名声が広がることにつながります。丸い形の建物にはそんな思いが込められています。ちなみに四角い形の建物は、倉庫、ビジネスによって蓄積されたもの、つまりお金儲けを意味しています。
風水では建物の形にその思いが込められている場合があります。マカオのカジノ場のように「鳥籠」をイメージしたものやそれを持つ手をイメージしたものなどはそのうちの一例です。
◆孟意堂風水的雪心賦から学ぶ風水の奥義◆
風水がさらに面白いのは、丸い建物だけだとか、四角い建物だけ、といった個々の建物だけで見ない点、つまり全体を見た上で個を見る点です。山が一つだけぽこんとあるわけではなく、山脈のように一つの集合体として存在するように、その場所、そのエリア全体を見て判断することが大切です。
ドラマを演じる俳優には主役と脇役があります。前述の「雪心賦」では、丸い形の山(太鼓=名声)と四角い形の山(倉庫=お金儲け)が主役級の山をサポートする脇役として力を発揮していたり、山々全体で見る場合がほとんどなのです。ダブル主演というのがあったとしても「全部が主役級」というのは自然の世界にはありません。風水で見る世の中はとても不平等にできており、最も力のある山やそこに宿る優れた龍穴(山のエネルギースポット)は、実は多くの山々に支えられて成り立っているのです。
彦坂 久美子
<プロフィール>
名古屋市出身。中国古代からの知恵である風水に魅かれ、著名ブランドが認めた風水師デビッド・ソー先生の弟子として無常派風水に師事。易経を含めた玄学に長年携わり、漢五派第七十三代嫡系・孟意堂として住宅、事務所、店舗等の風水、開業や引越し、結婚等の日取りの選定、四柱推命で人生の様々な問題やニーズに対応している。著書に「金運を引き寄せる孟意堂風水(廣済堂出版)」がある。
孟意堂
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