お土産にも大人気!「風水花文字」& パワーストーン「ヒスイ」
願いを込めて遠方から足を運ぶ客も
幸せを運ぶ風水花文字
中国彩虹書法の「花文字」は書道、絵画、風水が調和した芸術作品。花や山、中国古来の動物などの吉祥シンボルが、名前や言葉の持つ運気を引き出してくれる。彩の美しさだけでなく、開運アイテムとしても有名で、花文字は太陽が昇る東か暖風を運ぶ南へ向けて飾ると運気が高まると言われている。また、縁起の良い花文字や対句を家に貼るのが中国旧正月の伝統となっている。
正真正銘の後継者
実は風水花文字を名乗る店舗は香港をはじめ中華圏にたくさん存在する。しかし、ジョナサン氏の描く書と、観光地にあふれる一般的な書を見比べると、その差は一目瞭然なのをお分かりいただけると思う。ジョナサン氏の作品は色彩豊かで、繊細なタッチと立体感が特徴的だ。それもそのはず、彼は香港で有名な彩虹書法芸術創造者、故葉文傑先生の甥であると同時に、香港風水花文字の唯一の継承者でもある。12歳から修行を始め、18歳には自分の店を持つなどして、この道一筋でやってきた人だ。
お客さんの笑顔が見たくて
この噂を聞きつけて、生まれつきの病気を持つ孫のために、おじいさんが日本からはるばる海を越えて赤柱にある開運風水花文字店「Rainbow Hanamoji」をたずねたのは3ヶ月前。花文字師であるジョナサン氏は、お孫さんの話を聞き、胸がしめつけられる思いで精一杯の願いを込め、絵を贈った。おじいさんは礼を言い、その後、同店舗の裏にある廟で手を合わせ日本へ帰国。
そして、つい最近ジョナサン氏のもとに、あの時のおじいさんからお孫さんが快方に向かっているとの嬉しい知らせが届いた。ジョナサン氏はおじいさんとお孫さんが笑顔で写っている写真を眺めながらこう話す。「お客さんの笑顔を見ることが僕にとっての一番のご褒美です」。
その他にも、結婚後5年間、子どもができなかった夫婦が同氏を訪ね、子宝を祈願した花文字をオーダーしたところ、1年後には子どもを授かり、家族も増えて幸せな家庭を築いているそうだ。さらに、香港で開店した飲食店の経営がうまくいっていなかった店主がジョナサン氏に店舗の看板を依頼し、その後、店舗は瞬く間に規模を拡大。香港の日本食を代表するチェーン展開へと発展した。
ジョナサン氏は今日も店舗に足を運んでくれる客のオーダーに真摯に耳を傾ける。字や絵を描くひとつひとつのタッチに特別な思いを込めながら。香港にいる間に自宅用にオーダーしたり、日本からの来客を案内したりするのにも最適だ。
幸運を運ぶ世界でひとつだけの絵を飾ろう。
Rainbow Hanamoji レインボー花文字
Shop 40A, Stanley Main St., Stanley Market
WhatsApp: 9389-0077(ジョナサン、日本語可)
rainbow-hanamoji.business.site
パワーストーンの代表
翡翠について知識を深めよう
先史時代から武器の一部として使われた「翡翠」。古くから不老不死や生命の再生をもたらす力を持つと信じられており、中国では腕輪や装飾品、器や置物などに使われてきた。香港に居住する間に、この翡翠についてさらに知識を深めよう。
「吉祥」や「幸せ」の象徴
今日の中華圏で翡翠は「吉祥」や「幸せ」の象徴とされ、運気を上げたり健康を祈願するために、自宅用や贈り物として重宝されている。ここ香港でも翡翠の腕輪をしている人を見かけたことがあるだろう。
翡翠は古代から「玉の王様」として親しまれ、その分類は「ジェダイト(本翡翠/硬玉)」と「ネフライト(軟玉)」に分かれる。名前の通り、違いは石の硬度で、ジェダイトの方が高価とされており、光を石に当ててみるとその透明度の高さから見分けが可能だそうだ。高価な石は、手に持っても温まるまで時間がかかるとも言われる。しかし、一般的に素人が見分けるのは難しく、ちゃんとした翡翠を探す際は鑑定士にお願いするのが無難だろう。
翡翠市場に行こう
MTR油麻地駅からすぐ、上海街に翡翠市場はある。香港のお土産を探したり、自分用の運気UPのために、気軽に購入を考えているならここがおすすめ。この市場は1960年代、特に旅行者には人気スポットで九龍地区のテーマショッピングエリアの一端だったが、その人気は1997年以降低下気味である。コロナ後、改修され整備された。
翡翠市場(玉器市場)
251 Shanghai St., Yau Ma Tei
👉編集部Check Point@翡翠市場
①客引きに惑わされず、自分のペースでショッピングを
市場の入り口をくぐると、商売熱心な店員さんがたくさん話しかけてくる。中には商品を持たせようとしてくるケースもあるので、自分のペースを貫こう。
②言い値で購入しないこと
気に入った商品があれば、後は値段交渉だが、はじめに店員さんが提示した値段をそのまま受け入れない方がいい。場合によっては言い値の半分以下の値段で購入できることがあるからだ。