風水師がズバリ解説!運気アップ術や今後のびる業界は?
大切なものは隠れて見えない
読み取り活用するのが風水
香港在住歴30年以上で、広東語を巧みに話す日本人風水師・孟意堂氏。風水マスターのデビット・ソー氏に師事し、風水学、四柱推命、お日柄や暦をみる擢日(たくじつ)を学び、独立後15年が経つ。本特集では、香港や日本における日系企業を主な顧客とする氏に、風水について初心者でもわかりやすく解説してもらった。
五千年も昔より中国大陸で活用されてきた風水。当時の風水は皇帝や将軍などごく一部の人のみが活用できるものだった。現在では中華圏をはじめ世界中に住む多くの人々に信じられている。実は風水は「玄学(げんがく)」という中国版科学に由来しているそうだ。様々な知識や修行を積んできた孟意堂氏が、風水初心者でもわかりやすく、年末までと来年に分け、運気を上げる方法などについて以下のように話す。
スバリ解説!孟意堂風水ここがポイント
①東のパワーが強い
兎年の今年は「東」のパワーが強い。さらに兎をサポートする未(ひつじ)=「西南」と、亥(いのしし)=「北西」の方角を活用し植物などを置くとGOOD。
孟意堂氏によると、相談者の住む地域や業界、家の間取りなどによって、選ぶ仕掛けは異なるという。
②空気が乾燥しやすい秋は「植物」を使うべし
一年を通して活用できる植物だが、兎年の今年は特に「植物」との相性がいい年。生命力を持つ植物には、乾燥が気になる今の時季、気持ちを和ませる働きだけでなく、物理的にも空気中に潤いをもたらし、運気を上げるのだそうだ。
③来年は風水暦(※)九運に突入!「火」の業界が繁栄する
<五行・業界別分類>
木:ヘルスケア、木材、草花、青果物、家具、薬品、書籍、文具、出版、教育界ほか
火:テクノロジー、IT、電気ガス、照明、エネルギー関係、美容、理容、化粧品、スポーツ、エンターテーメント、華やかな産業ほか
土:不動産、建築、陶器、寺院、石材、倉庫、ジュエリー、農業、園芸ほか
金:金融、保険、金属、機械、自動車業界、警察、公務員、口を使う業界ほか
水:水産、船員、運輸、交通、娯楽、音楽、小売業、接客業、旅行業ほか
※風水暦とは「三元九運」という考え方に基づき、20年周期で気の流れが変わるとされる。
2004~23年の20年間を後天八運と呼び、五行の「土」業界が飛躍した。土に分類される業種の方は、23年最後のチャンスが待っているかもしれない。その時に備え準備をしよう。
2024~43年の九運は「火」業界に注目。代表的な分野は芸術が挙げられる。香港でもM+をはじめアートシーンが盛り上がりつつあるようだ。その他、美容や教育関係、スポーツ他、華やかな産業の方は忙しくなりそう。スケジュールや業務の調整をお忘れなく。
④あなたのお部屋は?後天九運は「南北」に注目
24年からは南北のエネルギーが増すと言われている。孟意堂氏は、南に玄関がある銅鑼湾のSOGOは来年さらに栄えるとの見方を示す。オフィスや自宅のレイアウトにもよるが、北に水(水槽や花瓶を含む)を置くと、金運がアップするのだとか。
孟意堂氏が実際に体験した風水のすごさ
時は遡ること97年。彼女が当時引っ越した物件は、湿気がすごく床のフローリングが盛り上がってしまうほどだったという。そんな湿気に長年頭を抱えていたが、北西のエネルギーが強まる八運になる頃に、風水の仕掛けをいくつか行った。すると物件のエネルギーも変わり、信じられないほどすがすがしい風が入ってきたという。このように自宅レイアウトの配置を変えることで、目に見えて変化を感じた体験から、改めて風水のすごさを知ることとなった。彼女は「孟意堂風水の2つの大切なポイント、一つは、四柱推命を活用し自らの”器”を知ること、二つ目には、風水を活用し”エネルギー”を改善することです。大切なものは表には現れません。風水を活用してその場所にある大切なものを読み取り、さらにブラッシュアップしていくことが私たちの役目だと思っています」と締めくくる。
孟意堂氏プロフィール
中華圏で由緒ある風水の流派・漢五派を日本人で初めて正式に継承した第73代嫡系・孟意堂。風水学だけでなく、四柱推命、お日柄や暦をみる擢日(たくじつ)を用い、天地人風水を使った、風水コンサルタント、講師を務める。結婚を機に香港に移住し、2007年より独立。
http://mannidou.com
撮影協力
Gary Kwok Flowers & Café
Shop 1706-1711, 17/F., Hopewell Centre, 183 Queen’s Rd. East, Wan Chai
フローリストであり同店のオーナーでもあるGaryさんと孟意堂氏は旧知の仲。店内には美しい花々が所々に配置され、客の目と心を癒す。