読むだけでママが笑顔に「ままサプリ」第151回
子育ての嬉しいご褒美
ここ数ヶ月、チャットをしても2,3日返信がなく、何を聞いても上の空だった長男から電話がきました。
「バイト辞めた。しばらく好きなことしたいんだけどいい?」
「ずっと人に合わせて生きてきたけど、この夏休み自分の心の声をただ聞いて、
ライブに行ったり、イラスト描いたり、映画を観たり、美術館に行って過ごしたりしたら、自分が好きになった。自分にokを出せた気がした。
人の間で生きるのも大切だけど、自分が自分と繋がることって大切だね。
しばらくじっくり将来のことを考えてみたい。
それを誰かに伝えたかった。真っ先にオカンが浮かんだ。」
涙が出ました。
感受性が強くて、お友達が大勢いると
必ず泣き出す息子でした。
いつも人のいない公園に行って母子だけで遊んでいました。
お友達が誘いに来ても、「絵本みてからねー」と断る息子でした。
好きなことにはとことんのめり込み、
全てを記憶し、披露して「博士」と呼ばれる息子でした。
好き嫌いがはっきりしていて、こだわりが強い。まだ若い母親だった私にとって、自分と全く違う価値観をもったはじめての子供を理解することはとても難しかった。
男の子だから、積極的に、強くなれと、サッカー、野球、スイミング、キャンプ、インターナショナルスクール、、、
無理をさせてきたのは私です。
自分にokが出せないと走り出せない息子を、
無理やり走らせていました。
ここ数日
そっけない態度だったのは、
「まだ答えが出てないのにオカンに決めつけられるのが嫌だった。いつも自分の世界観を押し付けてくるとこが嫌い。」
だそうで、、
すんませんT^T
でもね、「友達でもなくオカンに言いたかった」そうで。
2時間いろんな話をしました。
国慶節息子に会いに行った主人が、「お前はサラリーマンには向いていない。
自分の道を行け」と伝えたそうです。
「自分の道を押し付けたくなる親が多い中で、俺の素質を優先してくれた。初めて尊敬した」
「初めて、、、」というのは置いといて笑
ボイスレコーダーにでも撮りたいくらい私達親にとって嬉しいメッセージでした。
子育てってほとんどが報われない。
けれど時に、本当に忘れた頃にこんなご褒美が届きます。
ポジティブな気持ちもネガティブな気持ちも全てを話してくれた。
それは、なにかを達成したとか、いい成績をとったとか、そんなことより、何よりも嬉しいことでした。
人はそれぞれ形が違う。
良しとしている価値観も違う。
親子といえども「分かり合えない」
「分かり合う」でなく「認め合う」
それを長い間かけて教えてくれた長男に感謝です。
いつも「ままサプリ」コラムをお読み頂きありがとうございます。
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Kyou氏 プロフィール
海外で3兄弟を育てる中、人を育てる一大事業に頼れるものが何もないことに疑問を持つ。
現在上海ママたちに心理学、統計学、コーチングなどを基にした「ままサプリ」展開中。香港にて講座開催中♪
zets_PPW@pocketpage.com.hkまでお問い合わせください。
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