僕の香妻交際日記 第38回「ヘルパーとの面談で聞いておくべき5つのこと」
香港の家庭では共働きが普通なので、それに伴いヘルパーを雇うことが一般的となっています。子育てや家事をしてくれる人が家にいると大変便利ですし助かります。しかし、喜ぶのはまだまだ早いです。
ヘルパーが突然いなくなった、子どもの食べ物に異物を混入したなど、ヘルパーをめぐる問題は日々絶えることがありません。
そこで、今日は香港でのヘルパー選びに失敗しないための、ヘルパーとの面接で聞いておくべき5つのことを紹介いたします。
①何歳の子どもの面倒を見たことがあるのか?
子どもの面倒を見たことがあるヘルパーは多いです。しかし、生まれたての赤ちゃんと2歳児では育て方が違います。ですから、何歳の子どもの面倒を見たことがあるかを確認しましょう。
②苦手なことは何か?
ヘルパーからすれば、一日でも早く雇われて給料を手に入れたいので、面接時に自分の能力を誇張して表現することがあります。彼女たちの言っていることが本当かどうかを見破ることは面接の段階では不可能なので、こちらからは彼女たちの苦手なことを聞くようにしましょう。苦手なこと、できないことを予め知っていれば、雇う側からしても選考の基準に大いに役に立ちます。また、何かと自信があるヘルパーよりも自信がなさげで謙虚な態度のヘルパーのほうが当たる場合が多いです。
③過去の雇い主との関係
ヘルパー歴の長いヘルパーはヘルパー職の酸いも甘いも良く知っています。過去の雇い主との関係を聞くことで、なぜ解雇されたのか、なぜ契約を更新しなかったのか、どのような待遇(食事や寝床や雇い主の態度など)だったかを知り、自分たちがこのヘルパーを雇った場合のイメージをすることができます。
④休みは平日でも大丈夫か?
日曜日のセントラルやモンコックに行ったことがある人は知っているかもしれませんが、駅とビルをつなぐ歩道橋には休日を満喫しているヘルパーたちの姿を見ることができます。つまり、日曜日に休みを指定されているヘルパーが多いんです。だからこそ、皆さんがヘルパーを雇う際には日曜日休みは極力避けましょう。その理由は、他のヘルパーから悪知恵を吹き込まれたり、逆に雇い主の噂を言いふらす可能性があるからです。休日を日曜日以外にすることで、自分のヘルパーが他のヘルパーに会う機会を減らすことができます。ヘルパーの休みをコントロールすることは雇い主自身の身を守ることにつながります。
⑤将来のプランは?
雇い主側からすると、できれば同じヘルパーに長くいてもらいたいと思うかとおもいます。小さな子どもがいる家庭ではなおさらヘルパーをコロコロ替えないほうがいいですし、替わるたびにエージェントへの紹介料金(約10,000ドル)も発生します。そこで、面接の際には将来の話もしておきましょう。ポイントはヘルパー本人が香港にどれくらいいるつもりなのか。特に若いヘルパーの場合、結婚や妊娠を機に突然「母国に帰る」と言い始めることがあるので必ず本人たちの将来プランも聞いておきましょう。
私の知り合いには現在雇っているヘルパーを見つけるまでに5人のヘルパーを試したという人もいます。実際に雇ってみるまではそのヘルパーの本当の姿は分かりませんが、面接の時点である程度の人選を行うことで、ヘルパー選びに失敗する可能性を少しでも回避したいところです。
ではでは。
ルーシー龍(りゅう)
香港人の妻と香港と日本のハーフの娘と一緒に暮らす日本人。狭くて広い香港で何とか一花咲かせようと企みながら早6年。座右の銘は「生きろ」。