故郷紹介「宮崎県便り」
PPWでは、より地元密着型を目指し、隔週で各県の取り組みや故郷紹介を行っていきます。
第三弾は「宮崎県」!
宮崎県香港事務所所長・井野氏にお話を伺いました。
香港進出の背景をお聞かせください。
我が県の香港事務所は2013年6月に設立され、ちょうど5周年を迎えたところです。事務所設立当初は、食品の輸出拡大が主な目的であり、日本からの物流の拠点となっている香港国際港に近接し、香港の商業地域など中心部まで電車で20分程度と物流の利便性に力点を置いた立地条件である場所に設置されました。また、商品サンプル等を保管する倉庫や県内企業の輸出の足掛かりとなる「フロンティアオフィス」を併設しているのが特徴です。現在では観光や交通、国際交流など業務の幅も広がりを見せています。
香港での取り組みとその状況はいかがですか?
温暖な気候に恵まれている本県は、「日本のひなた宮崎県」というキャッチフレーズによるプロモーションを展開しています。そんな宮崎には、宮崎牛やマンゴーなどの豊かな食材、記紀神話に彩られた文化や風土、温かい県民性など、ひなたのチカラで生み出された、全国に誇るべき素晴らしい宝が溢れています。当事務所は、この宝を知ってもらう(認知度向上)、食べてもらう(輸出)、来てもらう(インバウンド)ための仕事をしています。具体的には、みやざきフェアや観光セミナーの開催、見本市への出展などを行なっています。事務所設立から5年が経過し、農畜水産物の輸出額は約3倍、宮崎を訪れる観光客は7.7倍と着実に成果を上げています。国際見本市「レストラン&バー香港」には4年連続ブースを出展しており、ここでの出会いを通じて取引を拡大しています。今年も出展を予定しており、更なる取引拡大を図っていきます。また、最近では、宮崎県出身の大原さん(香港宮崎県人会副事務長)が代表を務める「NANA FARM」主催で、毎月1回「宮崎ひなたマルシェ」という即売会が実施されています。毎回、香港ではなかなか見ることのできない、宮崎の特色ある商品が並びます。即売会や宮崎県人会の開催場所である、居酒屋「元気一杯」では、郷土料理もたくさん提供されており、宮崎を知っていただくよいきっかけになっています。
今後、どのような展開を考えていますか?
香港の方に宮崎の魅力をもっと知っていただくため、昨年度から観光セミナーでの県産品の試食会や郷土料理教室といった、「物産×観光」「物産×文化」「観光×交通」などのコラボレーションで相乗効果を高める取り組みを行なっています。今年度も香港内を運行するクルーズ船やデパートでのプロモーションを予定しており、物産や観光といったカテゴリーを超えた取り組みを展開していきます。
宮崎県香港事務所
住所:Rm. 1516, Vanta Ind. Ctr., 21-33 Tai Lin Pai Rd., Kwai Chung
電話:(852)3525-1705
フェイスブック:宮崎縣香港事務所