藤田 嗣治Tsuguharu Foujita猫と芸術

2018/01/22

藤田嗣治(1886-1968)はレオナール藤田の名でも知られる世界的に有名な日本人芸術家。

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24歳で東京国立芸術大学卒業。パリのモンパルナスに移り、ホアン・フリス、パブロ・ピカソ、アンリ・マティス等と交友を深める。彼は短期間で名声を集め、経済的な面でも成功を収めた。また有名な写真家マン・レイの愛人であったといわれていたキキをモデルに「Reclining Nude with Toile de Jouy」(寝室の裸婦キキ)と題される作品を完成させ、パリでセンセーションを巻き起こし、その絵は8000フラン以上で買いとられた。

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1918年の展覧会の以降も女性や猫の素晴らしい絵画でより多くの名声を得た。彼の独創的なテクニックは唯一無二の作品を生み出し、それによりフランスからレジオン・ドヌール勲章、ベルギーからはレオポルド勲章が贈られた。

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藤田の猫に対する強い愛情は一生尽きることはなかった。彼の作品の大部分は猫を中心にしているか、或いは構図に入てれいる。1930年には20枚のエッチングからなる「猫の本」を出版した。この本は、当時の「珍しい本トップ500」の中の1冊となった。

藤田は、1935年のミルウォーキー・ジャーナルとのインタビューで、「男性により魅力を感じさせたいと願っている女性は、猫たちをもっと自身のまわりに置くべきだ。女性には女性だけが持っている美しさ、可能性がある。しかし残念なことにほとんどの女性は猫から学ぶことが出来る自身の可能性を開発する方法を学んでいない」と語っている。

藤田の作品のオークションはアートコレクターや猫の愛好家たちの間で非常に人気が高い。揃いの作品には$25,000から$30,000の範囲で値がつけられている。日本では作品の多くはブリヂストン美術館と東京現代美術館で見ることができる。

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