僕の香妻交際日記 第16回 気まずさを回避するために【オフィス編】

2017/11/29

会社にいるそこまで接点がない、微妙な距離感の社員とエレベーターで2人きりになったらちょっと緊張しませんか?
日本人同士ならまだ日本語という共通の言語でたわいもない話もできますが、
香港人の同僚や上司が相手だとそうもいきません。
そこで今回は、香港企業に就職、転職しても安心、香港のオフィスでの気まずい状況を限りなく回避するための方法をお伝えいたします。

① 社時間より5分早くオフィスに着く
日本で働いていた時は1分でも出社時間に遅れれば何だか上司に怒られていた記憶があるのですが、香港は違います。「あれっ?みんな出社時間何時なの?」と思わせるくらいバラバラです。80%のスタッフが出社時間の9時を過ぎてから、9時から9時半の間にワサーと入って来ます。そんなわけで9時前にオフィスに行けば「エレベーターで二人きり」という私が最も苦手とする気まずい状況を自然と回避することができます。

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そうかもしれない

② 社時間から15分経ってからオフィスを出る
私の同僚たちは出社時間にはルーズなんですが、退社時間には忠実です。18時になると次々とタイムカードを押してオフィスを後にします。その結果18時10分までで最初の退社ラッシュが終わるので私はだいたい18時15分にすーっとオフィスを出ます。帰り道がスムーズだと実に気持ちのいいものです。

③ 拶は笑顔で
香港企業に勤めると、やはり1日の発言量(特に雑談の量)が日系企業に勤めていた時よりも愕然と減少します。とりわけ私の同僚は女性ばかりなので余計に共通の話題がありません。この状況で終日無口のまま働いていると「この日本人愛想ないな~」と思われるので、その誤解だけは避けたい。そこで、挨拶だけはしっかりしておきましょう。朝と帰りの挨拶、この瞬間だけは笑顔で、すれ違う全てのスタッフ(守衛さん含)に。挨拶を怠る香港人も多い中で、やたら笑顔で挨拶する日本人は一目置かれるはずです。

④ れでもエレベーターで二人きりになったら…
こんな状況の打開策を妻に相談したところ、「携帯でもいじって忙しいフリでもしておきなさい。」と一蹴されました。

⑤ 人きりのエレベーター…からの帰り道まで重なってしまったら…
こんな状況の打開策を妻に相談したところ、「お先に(我行先 ンゴハンシン)と言ってさっさと歩いて帰ってきなさい」とまた一蹴されました。

⑥早く帰りたいけど、帰り道にふと前を歩いている人(たち)が同僚だと気づいてしまったら…
こんな状況の打開策を妻に相談したところ、「その時間はもう暗いんだから気がつかなかったフリをするか、ダッシュで彼らの横を駆け抜けて早く帰ってきなさい。」とまたまた一蹴されました。

最後に妻に「そんなこと気にしていないでしっかり働きなさい」と激励を受けました。

普段使っているバスタオルに何億個の細菌が付着しているかは気にしないくせに、こういうちょっとした人間関係作りが気になる私でした。

「その体は、そのためにあるんだっ!」
魚住純(陵南高校バスケ部主将)、よろしくお願いします。

ではでは。

追伸)たまに同僚と一緒に帰るとオフィスでは話さないことも話せて実はいいかも。

ルーシー龍
ルーシー龍(りゅう)
香港人妻との結婚歴3年目の日本人。沢木耕太郎の「深夜特急」を読んでチョンキンマン ションに憧れて香港にやって来る。趣味は早く家に帰って妻と一緒にTVBのドラマを見る こと。

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