平々凡々香港日記 稲の国、日本人の基本って・・・

2017/04/13

香港在住日本人主婦が綴るリレーミニエッセイ ワク♥ドキッ!Hong Kong Daily Life Vol. 91

香港在住日本人主婦

皆さんこんにちは。ボン子と申します。特に趣味もなく、特技もなく、なにごとも「そこそこ」な凡婦の「凡子」です。あっという間に数年が過ぎてしまった平々
凡々な私の香港生活にも、時折礫が立てる小さな波紋のような出来事もないわけではありません。そんな取るに足らない事柄や発見を時々綴ってゆくことになりました。どうぞよろしくお願いします。
香港へ来て、いちばんの変化は食生活の面かもしれません。日本にいた時に比べて格段に外食率が高くなったのですが、日本料理のお店は別として、有名な中華料理店などでご馳走をいただいても、こちらのご飯(お米)が美味しくない…。「この料理はビールに合うね」とか「やっぱり紹興酒に合うね」という発想をする、酒好きの夫と違って、お酒をあまり飲めない私は「この味は白ごはんに合いそう」とか思ってしまうのですが、なかなか美味しい白ごはんでいただく事ができません。香港のご飯の独特な臭いが苦手なんです。
外食が増えたとはいえウチでもご飯を炊きますが、日系スーパーで買う日本産のお米は、お高い…(涙)。そこで日本産ではない、とある日本種米を買ってきて黙って食卓に出してみたら、夫は特に何も言わず食べています。「この人は味オンチなのかな」と思いながらも、「ここは日本じゃないんだから、まあこれでもいっか」と、特にこだわることもなく日々いただいていました。
そんなある日、お友達との話の中で「三代目・俵屋玄兵衛」が話題にのぼりました。私も名前だけは知っていたのですが「香港で精米している」という所に惹かれました。ホームページを見てみると、お米の他にも調味料やお酒など、いろいろと取り扱っているんですね。フムフム…。初めての今回は「俵屋の一押し銘柄!」という北海道日高町産の「ゆめぴりか」(白米)と、夫用に男山酒造の「酒未来」を注文してみました。2日ほどで自宅に届けてくれます。
その日の晩ご飯にと炊きあがった「ゆめぴりか」はツヤツヤを通り越して一粒一粒が輝いています!やっぱり「香港精米」だからお米が生きてるという感じですね。この日ばかりは夫も「あれ?!全然ちがうね」と褒めてくれました。(味オンチじゃなかった!ほっ)週末は良く冷した「酒未来」と、先日実家の母が送ってくれた「するめいかの麹づけ」の晩酌に夫はご満悦です。ハイ、いつもお疲れ様です。どぞどぞどぞ…♥
日本酒の原料もお米。やっぱり私たち日本人の食の基本はお米なんだなぁ、としみじみ。夫の様子をみていると、これからは外食が減りそうです。イェイ!
この次はお米と一緒に「明太なめ茸」も注文してみようかな、と思うボン子でした。

ボン子のプロフィール
特に好きなわけでもないのに、ひょっこり香港へ。平凡、平穏な暮らしをなかなか許してくれない香港の街と日々格闘中。時折スイッチが入る「好奇心センサー」は感度良好。

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