MOMA PS1と K11 Art Foundationが初の共同展示会を開催
K11 Art Foundationはこの度MoMA PS1(※1)と共同で進行中の研究パートナーシップ、「.com/.cn」の一環として最初の展覧会を開催する。
MoMA PS1からは2名がキュレーターを務め、多数のアーティストが作品を出展する。
com/.cnでは、デジタル・エコシステムに対応した、または影響を受けている中国と西洋の芸術的実践を紹介する。よく「ネットワーク」や「クラウド」と描写されるこのシステムは、地域、言語、法律、国の文化に左右されない普遍的なものと評されており、異なった社会的行動、経済、思考様式を調整している様々な形態の国家統制の下でそれぞれの地域で発展してきた。こういった多様性は、中国と西洋で利用可能なインターネットと、各々の政治的、経済的システムに対する芸術的な反応を比較する際に有効といえる。
今回展示される絵画では、歴史的な中国語と西洋の語彙を現代の絵画模式図と組み合わせた新しい抽象的な空間の提案が見られ、ナショナリスト縮小の時代において、グローバリゼーションの自由主義的理想に直面する課題を描き出している。
その他にもアーティスト、Li Mingが杭州から台湾への50日間にわたる旅の記憶を元にGPS衛生画像などを使って創作した作品や、アバターの自画像が、3つのビデオスクリーンを装備したエアロバイクに表示される、Sondra Perryのユニークな作品等も展示される予定となっている。
※1 MoMA PS1: ニューヨーク近郊のロングアイランド・シティに位置する非営利の文化・教育活動を行なう現代美術専門の展示施設であり、オルタナティヴ・スペースの先駆的存在。原則として一般的な美術館のようなコレクションの保存・公開は行なわず、主に年間50本以上、実験的な現代美術の企画を開催する。
com/.cn
住所:K11 Art Foundation Pop- up Space
G/F., Cosco Tower, 33 Wing Lok St., Sheung Wan
日間:~4月30日 10:00~18:00休館日無し
キュレーター:Klaus Biesenbach, Peter Eleey