続 MTR南港島線開通記念特集!日射しが眩しい香港島南へ!

2017/02/07

MTR南港島線で行こう!

前号の「MTR南港島線開通記念・香港島南へ!」特集に引き続き、前号掲載しきれなかった情報をこの2ページに集約。「オマケ」ではない濃いめの内容で、自信をもってお届けする!

 

海洋公園 Ocean Park
海と空を満喫できる崖の下の散歩道
苗鐘徑 Mills & Chung Path

苗鐘徑 苗鐘徑

MTR南港島線・海洋公園駅のC出口を出て、このエリアの主役である「海洋公園」(オーシャンパーク)に背を向け、黄竹坑道を東へと歩く。深水湾(ディープウォーターベイ)へと続くこの道が香島道と名前を変えるあたりに「苗鐘徑(Mills & Chung Path)」へと降りて行く入り口がある。

苗鐘徑

香島道が走る崖の下を海岸線に沿って造られたこの遊歩道からは右手にオーシャンパーク、左手に熨波洲(ミドルアイランド)のヨットハーバーを擁するディープウォーターベイの風景を見渡せる。遮る物が何もない海の上を散歩できる気分は爽快そのもの!この道を歩くなら今がベストシーズンだろう。太陽を遮るものも無いわけで、暑い季節ならやりきれなくてそのまま海に飛び込んでしまいたくなるに違いない。

苗鐘徑 苗鐘徑

20分も歩けばディープウォーターベイのビーチに到着してしまうが、そのまま砂浜を突っ切るとBBQサイトから、同じ様に波打ち際を歩ける「麗海堤岸路」がお隣の浅水湾(レパルスベイ)まで続いている。休日にのんびり歩くのにもってこいのコースだろう。

 

黄竹坑 Wong Chuk Hang
工業ビルのお洒落レストラン&カフェ
実はまだまだあったんです!

黄竹坑

CIRQLE

黄竹坑

Ovolo Hotelサウスサイドホテルの中にあるヨーロッパ料理にアジアの要素を取り入れた料理を提供するカジュアルビストロ。シンプルで落ち着いたインテリアでとても居心地の良い店。料理は、シェアして食べるのに最適なタパスメニュー(小皿料理)がメイン。ワインやドリンクと合わせて楽しもう。おすすめは「ロミロミサーモンサラダ」や「ラムチョップ」。シェアするのにぴったりな丸ごとチキンのグリル「Whole Chicken」(900g)やリブアイステーキ「Rib Eye」(450g)を。

住所:Ovolo Southside, 64 Wong Chuk Hang Rd., Aberdeen
電話:(852)3460-8100
ウェブ:www.ovolohotels.com

3/3rds

黄竹坑

スープ、サラダ、ピザ、サンドウィッチ、パン菓子などシンプルでおいしくてヘルシーなメニューが揃うカフェレストラン。近隣で働く会社員に人気のランチスポットになっている。サラダ(小)はHKD50でブロッコリーサラダ、シーザーサラダ、豆サラダなどの5種類から選べる。ベジタブル・ラクサ、ブラジル風フィッシュシチューなどの週替わりの4種のスープもおすすめ。同店自慢の薄焼きピザをテラス席で楽しんでみては。

住所:Unit D, 22/F., Yally Industrial Bldg., 6 Yip Fat St., Wong Chuk Hang
電話:(852)3462-2951
フェイスブック:www.facebook.com/3thirdshk

MUM Veggie + Coffee + Sweet

黄竹坑

アイランドサウス(Island South)のグランドフロアにある可愛らしいこじんまりとしたベジタリアンカフェ。まるで家にいるようなホットくつろげる居心地の良いお店。料理は何だか懐かしいシンプルだけど心温まるおふくろの味をテーマにベジタリアンのスープ、サラダ、ヌードルなどを提要している。

住所: Shop G07, One Island South, 2 Heung Yip Rd., Wong Chuk Hang
電話:(852)2115-3348
フェイスブック:www.facebook.com/Mumveggiecoffeesweet

G・C・X

黄竹坑

カフェ、レストラン、ショップが一つになったオール・イン・ワンの気軽に利用できるイタリアンレストラン。厳選したイタリアン食材にこだわり、本格的で親しみやすいイタリアン料理を提供する。ワインも豊富なのでワイン好きは必見。ショップでは、チーズやハムなどオリーブオイル、スパイスなどを販売。

住所:Shop G09, One Island South, 2 Heung Yip Rd., Wong Chuk Hang
電話:(852)2528-0772
ウェブ:http://elgrande.com.hk/restaurant/gcx/

 

利東 Lei Tung
360°の絶景も命がけ?!
もう一つの玉桂山に挑戦

利東 利東

前号、No.577の特集「MTR南港島線開通記念・香港島南へ!」でご好評いただいた(?)玉桂山登りの第二弾。予告通り「高い方の玉桂山」に挑戦する。が…、ここでお断りしておかなければならない。編集部としてはあまり積極的におすすめできないのだ。「低い方の玉桂山」とは対照的に道がほとんど整備されておらず、コンクリートのコの字も使われていない登り道はかなりの急勾配で、所によっては設置されているロープに頼らなければ登れないほど。落石や滑落など、危険を感じる箇所もある。それでも、という方のみ自己責任で、くれぐれも事故のないようお気をつけて…。と、のっけからなんだか「魔の山」に挑むような書き出しになってしまったが(笑)、実際には多くの人たちが軽装で登っている。MTR利東駅の開設によって訪れる人も増えているようだ。

利東

きつい斜面に貼り付く様に登りきった標高196mの頂上からの景色は、ぐるりと360°遮るものがない。東に南朗山とオーシャンパー
ク、北にはアバディーン越のヴィクトリアピークの裏側が、西にはサウスホライズン越の海と、その先の大與山(ランタオ)島の島影が、そして南の正面に南丫(ラマ)島の全貌が見渡せる。「低い方の玉桂山」では味わえない景色とともに「制覇感」のようなものがこみ上げる。

利東

さて、ここで改めて地図を見てみよう。親イルカの後を追う子イルカのように、鴨脷洲のお尻にくっついている小島がある。「鴨脷排」だ。Google Mapで拡大してみると、狭い海峡に道らしきものが見える。橋だろうか?頂上に到達した地点からは死角となっていて見えないが、東に歩くと見えてくる。そう、鴨脷洲の玉桂山と“子イルカ”鴨脷排とは短い砂州で繋がっているのだ!

利東

この景色を見てしまうと行きたくなってしまうのが「アドベンチャー」としての性(笑)。先ほど登って来たコースよりさらに険しい斜面を降りる。対岸のオーシャンパークからの歓声を聞きながら、やっとのことで「ミニミニ・モーゼの十戒」のような砂州に降り立つ。ここでもまた「達成感」だ!しかしながら…、来たからには帰らねばならない…。再びこの斜面をよじ登って…。やはり、おすすめはしません(汗)。

 

海怡半島 South Horizons
漁港の入り口に火薬庫が?!
火藥洲 Magazine Island

火藥洲

サウスホライズンの鼻先に浮かぶ「火藥洲」はその名の通りかつては火薬庫があった小島だ。元々はその形状から「鰲魚洲(ウミガメ島)」、「豬牯洲(イノシシ島)」と地元の人々に呼ばれていたが、英国植民地時代の初期に「One Tree Island」という英名がつけられた。島にひときわ目立つ一本の木があったからだ。

火藥洲

1887年、香港駐留の英国軍に火薬を供給する「英国ダイナマイト会社」(後に「ノーベル爆薬会社」)によって火薬の貯蔵庫が造られ、島は「火藥洲」と呼ばれるようになった。1908年、「軍事的理由」によってこの小島は公式の火薬庫としての役割を終えるが、その後もダイナマイト漁(爆発漁法)を行う漁民の火薬庫となっていた。やがてこの漁法は禁止され、火薬庫は使われることがなくなったが、「火藥洲」はそのままこの小島の呼び名となっている。

地質の見学ツアーや廃墟好きグループが船をチャーターして訪れる以外、上陸する人のないこの小島には、現在も頑丈なコンクリート製のかまぼこ型火薬庫が残され、三級歴史建物に指定されている。

 

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