子供服で学ぶ中国伝統文化「童服展」香港文化博物館(沙田)

2016/02/15

童服展広東オペラやブルース・リー展などローカルに根付いた展示物が人気の「香港文化博物館」。MTR車公廟(チェーゴンミウ)駅を下車し、城門河を渡ると見えてくる同博物館は、3階建てで大変広く、中には、常設展覧館と専門展覧館、劇場、ギフトショップなどが併設されている。現在は、伝統的な子供服に焦点を当てた「童服展」を開催中だ。
子供の誕生が人生で最も重要な出来事だとされる中国社会だが、医学がまだ発達していなかった時代、子供の死亡率は高かった。そこで魔除けとして、健康や幸運を呼ぶ服やアクセサリーで子ども達を着飾ったのだ。
同展示では、清王朝後期から現代に至るまでの帽子やよだれかけ、腹掛け、靴などを含む子供服を200点以上集め、ファッションの流行を知るだけでなく、中国伝統の文化を学ぶことができる。目玉は、19世紀後半の冬用帽子、蓮をモチーフにした男子用キャップ、1900年~1940年頃に流行った花と鳥柄のベビー服、ザクロをモチーフにした靴など。その他、香港理工大学の、生地や服を研究するグループがデザインした子供服も展示しており、新しい観点から子供服を見つめ直すことができる。

香港文化博物館「童服展」
3月21日まで
住所:1 Man Lam Rd., Sha Tin
電話:(852)2180-8188
時間:月、水~金  10:00~18:00
土、日、祝日 10:00~19:00
火曜定休

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