犬・猫を連れて帰るには?【ペット輸送】
犬や猫のペットを飼っている家庭が、帰国帰任令が出てまず確認しなければいけないのがペット輸送について。なぜなら事前検査から日本到着日まで180日以上の待期期間があるからだ。そのほか予防注射など常日頃注意しておきたい手順を含め、下記で確認しよう。
昨今ペットショップなどでは、マイクロチップ埋め込み処置が終わった状態で犬や猫を迎えることができる。念のためISO規格の国際基準のものであるか確認しよう。そのほか、譲り受けたペットなどはチップを埋め込む作業が必要。チップ埋め込み後、狂犬病予防注射を2回以上(その間1カ月の間隔を空ける)受ける義務がある。
輸出前待機(180日間以上)
狂犬病抗体検査の採血日を0日目として、180日間以上待機する。犬・猫は、採血日から180日間以上待機した後、「狂犬病予防注射の有効免疫期間」及び「狂犬病抗体検査の有効期間」内に日本に到着する必要がある。採血日から180日間以上待機せずに日本に到着した犬・猫は、不足する日数の間、動物検疫所の係留施設で係留検査を受けることになる。
指定された空港(犬のみ)
猫については制限はないが、犬は以下の空港でのみ輸入が可能となっている。
新千歳空港、成田国際空港、東京国際空港(羽田)、中部国際空港、関西国際空港、北九州空港、福岡空港、鹿児島空港、那覇空港
係留施設が設置されている動物検疫所
北海道出張所(胆振分室)、成田支所、羽田空港支所、中部空港支所、関西空港支所、福岡空港出張所、鹿児島空港出張所
輸送形態
「携帯品(受託手荷物)輸送」と「貨物輸送」の2種類がある。詳しくは利用する航空会社等に確認しよう。
◆ 携帯品(受託手荷物)輸送
客室持ち込みまたは貨物室に搭載して輸送される。貨物室に搭載された場合は、手荷物受取場等で引き渡し。
◆ 貨物輸送
航空貨物として輸送される。日本到着後、犬・猫は貨物地区の貨物上屋(保税蔵置場)に運ばれ、動物検疫手続きの後、税関手続きを行う。