消費税アップでの生活への影響 インターワイヤード株式会社
2014年4月より、消費税の税率が5%から8%へアップした。これについて、消費者は生活への影響についてどのように考えているのか。インターワイヤード株式会社が運営するネットリサーチのDIMSDRIVEは、「消費税率アップ」についてアンケートを行い、買い物の見直しや生活への影響についてまとめた。海外にいても気になる日本の消費税。実際に日本に住んでいる人はどのように感じているのだろうか。
消費税の引き上げについて、約93%の人が「引き上げ後の税率」と「引き上げ時期」を知っているのに対して、「引き上げられた分の消費税の用途」については、「ある程度以上知っている」と答えた割合は半数以下であった。自分たちの支払う消費税が増えることについて知っていても、それがなぜなのか知らない人が多いようだ。
税率が8%にアップする事による支出について、「支出増」にするか、「節約」するかの方針について聞くと、「今まで通りに消費し、税率アップ分は支出増加」と回答した人は約2割。一方で、「家計を引き締め、税率アップ分の支出が増えないようにする」と回答した人は56%と半数以上であった。税率をアップした分税収が増えることが期待されているが、多くの人が支出を制限してしまうようである。
世帯年収別に見ると、年収が少ないほど「家計を引き締める」割合が高い傾向にあり、最も年収が少ない層の「299万円以下」では、62%が引き締めるとし、「支出増加」は15%となった。一方で、「1000万円以上」の層は3~4割が「支出増加」と回答している。
消費税率のアップが家計にどの程度影響を与えるか、については「かなり苦しく、死活問題である」という切羽詰まった人は1割を超え、「かなり苦しくなりそう」の23%と合せて「厳しい状況を予想」する人が約35%以上となった。「影響は少なそう」と回答した人は15%と少なく、「苦しくなる」と回答した人は73%と多い。
世帯年収別にみると、「299万円以下」の人では、26%もの人が「死活問題である」と回答。年収が上がるほど「苦しくなる」割合は減っているが、「1500万円以上」の人でも4割が「苦しくなる」としており、程度に差はあるものの、年収の多さに関係なく、「苦しくなる」という人が多い。
また、店頭での価格表示について、「本体価格」と「税込み価格」はどちらの方が好ましいか聞いたところ、「本体価格重視派」は13%と少なかったのに対し、6割以上が「税込価格重視派」となった。本体価格だけの表示だと、支払い金額の計算に一手間かかってしまうためであると考えられる。
最後に、消費税アップについて思うことを自由回答で聞いてみると、積極的に賛同する意見よりも、諦めに近いニュアンスのコメントが多かった。
<自由回答より抜粋>・その前に税金の無駄を無くすのが先決で、消費税アップはそれからだと思う(60代女性)・給料がいっこうに増えないのに、増税ばかりでつらい(40代男性)・アップすることは仕方ないと思う。でも貧富の差がますます開くことになると思う(30代女性)・食品などの生活必需品は税率を下げてほしい(40代男性)