香港在住の日本人主婦によるリレーエッセイ Vol.238
Vol.55
香港6年目はコロナクリスマス
2019年12月初旬からCovid-19の流行が始まってかれこれ3年経ちますが、コロナとは無縁だった我が家が、ここにきてついにやられてしまいました…
予定していた日本一時帰国も遅らせて、KFCのチキンと共にお祝いしたのであります。
こんなクリスマスの過ごし方もありなんじゃないかってプラス思考に考えられる状態で良かった。お金をかけずにミニマムに過ごすクリスマスも意外と時代にあっていて良し。確か、1年前に子どもたちにサンタクロースの存在をカミングアウトするかしないかというコラムを書いたのですが、今年になり長女はサンタは居ない前提で話を持ってきましたからね(笑)、成長しましたね!
サンタはいなくてもプレゼントは欲しいからって、娘のその塩梅が微妙でかわいらしかったです。聞くと、先日お友達とサンタ論争をしたらしく、自分のプレゼントは包み紙が近所のおもちゃ屋さんと一緒だ!とか、薄目開けて見ていたらお母さんが枕元に置いたのが見えた!とか、まー出るわ。出るわ。何とも言えないー! 私も子どもの頃そうでしたから…
でも、ここは海外。いくらでも誤魔化しは効く!親のエゴかもしれないけれど、子どもには無垢であって欲しいし、汚れて欲しくない。香港在住に甘えている私もいるんです。
きっと日本にいるなら、誤魔化しようがないのだけれど、家族が密な海外だとサンタクロース神話は色あせない話でもあるのかなと思います。いつもクリスマスになると、家族のありかたを考えてしまいがちになります。特に香港に引っ越してきてから、より一層クリスマスという行事が家族にとって大切で貴重な行事と思うようになりました。
日本にいる頃より、家族の絆は深くなるように感じます。それは、異国の地に頼れる人もいなくなることで深まるのでしょうか。シンプルに物事を考えられるようになって余計な物が削ぎおとされるのでしょうか。いずれにせよ、夫婦関係はとっても試されることになる海外生活だと思います、このクリスマスで(笑)。
結局の所、コロナになってダンナが1週間も家に居ることが苦痛ってこともあり、クリスマスが健全に過ごせるかわからない心情でもありましたが、そこは問題なく温和にクリスマスを過ごせてひとまず安心。
思うんですけど、この大変な時期を乗り越えて来年、再来年と、家族の在り方が変わるんじゃないかなあって思います。ここで試される時ですよね。
皆さまはどうですか?
私はめちゃくちゃ良い時だと思います。
皆さん幸せになる時なんですよ。
(ダンナが写真に写ってないですけどちゃんといますよー)
リサーチソース
ピンチがチャンス
最低がもたらすハッピー
e-ko.のプロフィール
2児の女の子のママ。17年間の某有名アパレル企業で働き、主人の香港転勤により退社。毒舌コラムの評判も上々。AB型のよくいう天才肌で、自己肯定感高めな酒好き。香港のキャリーブラットショーなんて言わしてもらってます。好きな言葉は「なんとかなるさ」