廃品回収屋に古本売って、HKD155ゲット!

2022/09/07

生活コラム

Vol.1 

みなさんは香港の街角で高齢者がダンボールを集めて運んでいるのを見たことがあるだろうか。香港には古紙や不要な金属を買い取ってくれる店があり、彼らはそこに持ち込んでお金に換えているのだそうだ。
筆者も引越に伴い抱えていた小説などの古本を街角にある古紙回収業者に持っていってみた。これはその終始をつづったコラムである。

香港島にある古本屋さんに電話をして聞いてみた。「申し訳ございません。出張買取は行っておりません」とのこと。致し方ない、廃棄することにした。
どうしても残しておきたい本と不要な本とに分けて、不要なものは紐で結んだ。この作業だけで2日ほどを費やした。そして先ず向かったのはマンションの管理事務所。台車を借りるためだ。受付で申込書を書き込めば2時間無料で貸してもらうことができた。スクリーンショット (1795)スクリーンショット (1806)スクリーンショット (1805)スクリーンショット (1796)
部屋に戻り、大きめの本の束から3段ほど積み上げて出発した。管理人の指示に従い、貨物用エレベーターで外に出た。真夏の香港、これだけで汗が噴き出す。
最初の試練は横断歩道で訪れた。車道から歩道に上がる際に段差を車輪が乗り越えられず、本が崩れ落ちてしまった。信号が変わってしまったら車が突っ込んでくる恐怖に襲われ、急いで書籍を拾い上げ、台車の底を持ちあげて段差を乗り切った。更に汗が噴き出した。スクリーンショット (1797)
家からそう遠くない古紙回収屋に到着すると、店のおばちゃんが手招きで地面の床が計量器となっている部分に台車ごと載せるように指示された。
「はい、アンタも量りを見てね、今86kgでしょう。そしたら、自分であの籠の中に本をぶん投げてから、空の台車の重さをもう一度計ってね」スクリーンショット (1800)スクリーンショット (1799)スクリーンショット (1798)  言われるがまま指示に従い、総重量86kgから台車の重さ14kgを差し引いた72kgに対して、HKD72が支払われた。1kg=HKD1のようだ。
段差を回避するために、2往復目はマンションの陸橋伝いに店まで向かい、合計で3往復した。おばちゃんから受け取った総額はHKD155だった。大人2人分を運んだというところだろうか。スクリーンショット (1801)スクリーンショット (1802)
さようなら、東京カレンダー、さようなら、Crea Traveller、さようなら、不夜城の馳星周、さようなら、ハゲタカの真山仁、さようなら、さようなら・・・。
こういった廃品回収のお店は恐縮ながらキレイとは言い難いのだが、自宅近くには最近お洒落なリサイクルステーションなるお店がオープンして賑わっている。ペットボトルや古紙を持っていくとポイントが貯まり、カップラーメンなどと交換してくれるようだ。恐らく香港各地に広がっていく新業態なのだろう。
いずれの形にしても、是非みなさんにもリサイクルに取り組んで頂けると嬉しい。スクリーンショット (1803)スクリーンショット (1804)

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