マリリンのぶらグル巡り Vol.83
革新的なモダンベトナム料理に舌鼓
「Nhậu」
上環(シェンワン)の観光スポット、寺院の文武廟付近にはアンティーク街が立ち並び、観光客で賑わうエリア。その一方で閑静な住宅地でもあり落ち着いた雰囲気のあるエリアでもある。このエリアにコンテンポラリーベトナム料理レストランバー「Nhậu」が新たにオープンした。ベトナム出身ニューヨーク育ちのオーナーシェフQue氏がオープン、彼の原点であるベトナムの食文化、そしてこれまでレストラン業界で培ってきた経験と常に革新し続けたいという情熱が蓄積されている。
ニューヨークではRocco DiSpirito氏やGeoffrey Zakarian氏など有名シェフの下で働き、香港ではTBLS、Quest by Queでの経験がある。その後、2年半の準備期間を得てついに自身のレストランをオープン。同店では代表的なベトナム家庭料理の麺料理「フォー」やベトナムサンドイッチの「バンミー」ではなく、彼の創造性がたっぷり詰まったびっくりするようなベトナム料理を提供する。「他店舗では味わえないユニークなベトナム料理をお手頃価格で味わって欲しい」と同氏は語る。
店内は、ベトナムの美学と伝統をバランスよく取り入れたインテリアで、黄色を基調にした陽気で明るいカジュアルな雰囲気になっている。床と壁にはベトナムのホーチミンから取り寄せたハンドペイントのタイル、そしてテラコッタのレンガがお店の外装に使用され、どこかレトロでありながらもシックなモダンさも感じることができる。
早速、彼のユニークな料理の数々をご紹介しよう。まずはシェフ一押しの「Bánh Mì Rice Tacos」。伝統的なバンミーのテイストを守りながら、フランスパンの代わりにメキシカン料理で使用する一口サイズのトルティーヤに具材をのせたユニークな一品。新鮮な牛肉のひき肉とキンマの葉で作ったペストソースを混ぜた「Bò Lá Lốt Tartare」は、牛筋を揚げたクリスピーパフにのせて楽しんでみてほしい。その他にも注目したいのは、ローストしたカリフラワーと細かく刻んだ豚肉、ニンニクをカラメルになるまでローストした「Roasted Cauliflower with Caramelised Pork Koh Quet」。ベトナムのフィッシュソースともに炒めたグラスフェッドストリップローイン「40n Fish Sauce Dry Aged Grass Fed Striploin」は肉好きにぜひ試してほしい一品。
さあ、さっそく進化したモダンなベトナム料理を味わいに出かけよう。
Nhậu
住所:12 Circular Pathway, Central
電話:(852)3612-4568
時間:火~土 17:30~22:30、月日休
フェイスブック:Nhau