新蒲崗(San Po Kong)レトロカフェ「Swiss Cafe(瑞士咖啡室)」

2014/03/24
レトロなポスター

「蛇竇」個室とポスターたち

工業ビルにある穴場 昔懐かしい香港のレトロな雰囲気の茶餐廳 Swiss Cafe

香港では最近レトロ調のものが流行っているが、そのトレンドの勢いは全く衰えを見せない。そんな中、香港で5店舗を展開している、香港人には馴染みのあるレトロ氷室「Swiss Cafe(瑞士咖啡室)」のサンポウコーン(新蒲崗)店を訪れてみた。
黄色と茶色をメインにした内装は、まるで50年代の香港にタイムスリップしてしまったかのような雰囲気。壁を飾る、麻雀牌でできたレストランの看板からも同店の趣向が感じ取れるだろう。店内には個室が1つあるが、入口の上に「蛇竇」という読みにくい広東語が掲げられている。「蛇には怠けるイメージがあるので、香港人は油を売ることを『蛇王(シェーウォーン)』と呼んでいます。『蛇竇(シェーダウ)』とは『蛇王』をする人が集まる場所です(笑)」とスタッフが丁寧に説明してくれた。また、様々な香港俗語が書かれた面白いポスターもあちらこちらに貼られている。たとえば、広東語で「靚仔(ハンサムな男)」は「ご飯(白飯)」を意味する(編集部:いい男は美味しいご飯と同じ意味かな)、といったものだ。
編集部がまだ壁のポスターを読んでいると、看板料理の「スイスソースの手羽先(瑞士雞翼)」がテーブルに運ばれてきた。スイスソースと名付けられているが、実はスイスと関係があるわけではない。醤油、香料、氷砂糖で仕上げた「スイーツ」ソースの「Sweet」が「Swiss」と間違われたのだ。頭に浮かんだアルプスの風景を忘れ、じっくり料理を味わってみると、甘すぎないソースがチキンの味をちょうどよく引き出している。また、「コーヒーカレーのフィッシュボール」も見逃せない。コーヒーパウダーを入れるという独自レシピで仕上げたカレーソースは、風味が豊かでフィッシュボールだけでなくご飯もおかわりしたくなる。
タイムマシンに乗らなくても50年代の香港を訪ねることができる同店。昔懐かしい香港の雰囲気と食事を楽しみたい方はぜひ訪れてみてはいかがだろうか。また、インフォメショーンでほかの店舗情報もチェックしよう。

レトロな内装

 

氷室

 

氷室とは?
昔、香港で流行っていた茶屋に似ているレストランの1種。ソフトドリンクやアイスなど冷たい軽食やおやつのみを販売するところだったが、段々と食事が提供できる茶餐廳(香港式カフェレストラン)に代わってきた。
そのため、80年代以降の氷室も大体茶餐廳のようにご飯やパンなどを販売し始めた。

 

 

Swiss Cafe瑞士咖啡室
新蒲崗店
住所:G/F., Sheung Hei Factory Bldg.,19 Sheung Hei St., San Po Kong
電話: +852-3462-2760、+852-3462-2761
時間:月~金 7:00~18:00、土日 7:00~17:00

セントラル店
住所:No.12-16 Li Yuen St. West, Central

ワンチャイ店
住所:Shop B, 1/F, Ming Fung Bldg.,128-150 Wanchai Rd., Wan Chai

 

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