レパルスベイで芸術的な料理に舌鼓「The Ocean」
都会の喧騒を離れ、のんびりとしたひと時を過ごすことができると人気のレパルスベイ。このエリアには特別な時間と食事を楽しむために集まる美食家たちをうならせようと、多くのダイニングやカフェが軒を連ねる。その中でも「The Ocean」は、海の青をイメージしたインテリアのなかで、海に面した広い窓から臨む美しい風景と共に味わう、洗練されたシーフード料理が評判のレストランだ。そんな同店から、エグゼクティブシェフ、アグスティンバルビが提案する、春を楽しむ期間限定コースメニュー「The Oceanʼs Spring Menu」が今年も登場した。
コースはまず、ホタテのマリネにアジアンスパイスを利かせたサザエ、ニンジン、青パパイヤを添えた「Sea Breeze」から始まる。アジアの息吹を感じる味わいと共に、ホタテやサザエの素材の甘さが引き立つ一品だ。前菜にあたる「First Wave」は、じっくり調理されたサーモンとアボカドにキャビアやフェンネルシードなどがあしらわれていて、中央のサワークリームソースのレモンと香ばしいケイパーの見事なバランスが、全体の爽やかな雰囲気を演出する。続いて供されるのは、炭火焼にされた、パエリアなどにも使われるヨーロッパアカザエビと、ファッロ、ケール、コケモモ、そしてハーブを練りこんだバターが、お互いの風味を引き上げあうことで壮大な料理へと仕上がった「Blue Lagoon」。更に、メインのホッキョクイワナをパリパリのパイで包み、ブロッコリーやセロリ、みずみずしいマイクログリーンを添えた「Great Reef」を一口食べれば、口の中に広がる香ばしいパイの風味と、凝縮された海の香りに大満足することだろう。そして最後にパッションフルーツやココナッツの生クリームを使ったトロピカルデザート「Decompression」。チョコレートとヘーゼルナッツで見立てた森に、ラズベリーシャーベットを添えバルサミコ酢ソースをかけた落ち着いた大人のデザート「Coastal View」。この全く違う雰囲気をもつ2品でコースはフィナーレを迎える。
香港の短い春。広い空の下広がる海辺の景色を、シェフが皿に描き出すシーズナルディッシュを緩やかな時間と共に楽しみながら、五感で記憶しよう。
The Ocean
住所:3/F., The Pulse, 28 Beach Rd., Repulse Bay
電話:(852)2889-5939
時間:ランチ 12:30~14:30 ディナー 18:30~22:00
料金:「The Oceanʼs Spring Menu」 HKD1,088/人
ウェブ:www.theocean.hk