激辛四川料理特集「十二味」「Sichuan House」「Spicy Farm」
花椒のしびれるような辛さ「麻」と、唐辛子のヒリヒリするような辛さ「辣」のハーモニーによって作り出される四川料理。夏と冬の寒暖の差が大きく湿度が高い中国四川省の郷土料理だ。辛さと熱さで発汗を促すことで、健康をキープするための工夫から生まれたといわれている。麻辣の奥深さを味わうため、そして、長かった夏の疲れを癒すため、四川料理を食べに行こう。
■口の中で素材と辛さが共演、話題のドライホットポットで味わう!
5年ほど前から四川省の成都で人気に火が付き、その後北京、上海、深センにもファン層を広げてきた本場四川の「ドライホットポット(スープなしの鍋)」。この話題の料理が食べられる香港初のお店「十二味(Chili Party)」を紹介しよう。四川料理&スープなし鍋の組み合わせと聞いてもあまりぴんと来ない人も多いかもしれない。スープのタイプ、辛さ、具をお好みで選択し皆で囲んで食べるところはホットポットと同じ。でも、調理の仕方が違う。チョイスしたモノと4種類の唐辛子、12種類の香辛料がキッチンで調理されてテーブルに運ばれてくるのだ。具材それぞれの味を生かしてプロが作ってくれるので、辛いけれど味わい深く箸が進む。おススメは2種類のお肉と野菜に、中辛の山椒を合わせた料理。辛いものが好きな人も、それほど得意ではない人も、自分に合った辛さ加減でオーダーしてみよう。物足りないときは辛さのアップグレードも可。口の中で奏でられる肉や野菜などの素材と辛さのハーモニーを楽しもう。
十二味 Chili Party
住所:5/F., The Lamma Tower,12-12A Hau Fook St.,TST
電話:+852-3565-4285
十二味 Chili Party 2.0
住所:Shop 21, G/F.,Hung Hom Wan St., Hung Hom
電話:+852-6810-6212
■本場四川の成都人も認める。モダンな空間で楽しもう
昼夜多くの人で賑わうセントラル(中環)のランカイフォン。グルメスポットとしても知られるこのエリアに、新たに四川省の成都料理をメインにしたレストラン「Sichuan House」が仲間入りした。シックでモダンな雰囲気の同店では、「美食の街」の成都出身の人も納得する本場の四川料理を提供している。酸味が効いた「麻辣味」は舌がしびれるような山椒の味と唐辛子の辛さが特徴だ。
そんな同店のオススメは四川料理の代表格メニューの「水煮魚」。白身魚1匹を切り分け、モヤシとレタス、春雨と共に自家製チリオイルで煮た一品だ。自家製チリオイルは成都から空輸した唐辛子を含む20種類のスパイスを使用し4時間以上煮込んで作っているという。ピリリとした山椒の味が強く辛さレベルは高いが、まろやかな甘さも共存。味わい深くクセになりそう。辛さにヒーヒー言いながらもお箸が止まらない。
霸王川莊 Sichuan House
住所:7/F., M88, 2 Wellington St., Central
電話:+852-2521-6699
時間:ランチ 11:30~15:30 ディナー 17:30~23:00
ウェブ:http://www.sichuanhouse.com.hk
■新鮮食材をたっぷり使用。自慢の坦々麺をお試しあれ!
日本人にも話題の四川料理。その中でも坦々麺は気軽に食べられるメニューとして人気となっている。店によって味付けや辛さも異なるので食べ比べるのも楽しい。モンコック(旺角)の女人街沿いにお店を構える「農川」にも個性的な坦々麺をお目当てに訪れる人が多い。
カジュアルだが本格的な四川料理が食べられる同店は、火鍋で有名な「三希樓」、コーズウェベイ(銅鑼湾)、モンコックにお店を構える四川料理店「小甜甜」、そしてチムサーチョイ(尖沙咀)の四川料理店「満江紅」を展開するグループとタッグを組んでオープンした。同グループは中国内に自家農園を持っており、このグループとの提携により新鮮な食材を使った料理が同店の自慢となっている。そんな店の「坦々麺」は真っ赤なスープの中にピーナッツ味が効いた濃厚な甘みとほのかな辛さがコーディネートされている。お値段も手頃なのでサクっとランチに。ディナーのときには食事の締めにもどうぞ。一度食べればやみつきになるだろう。
農川 Spicy Farm Express
住所:G/F., 10 Tung Choi St., Mong Kok
電話:+852-2881-0096