端午節の香港ちまき「鹹肉糭」「鹼水糭」

2026/06/19

香港ちまき

6月19日は端午節。香港ではドラゴンボートレースの季節になると、街の餅店やベーカリー、スーパー、中華レストランに、竹の葉で包まれた「糭」が並び始める。日本語では「ちまき」と訳されることが多いが、香港で見かけるものは形も味もいくつか種類がある。

よく食べられているのが、具材の入った「鹹肉糭」。もち米の中に、豚肉、塩漬け卵の黄身、緑豆、干しエビ、椎茸などを入れ、竹の葉で包んで蒸す、または煮て作る。店によって具材は少しずつ違い、アワビや干し貝柱を入れた豪華なものもある。葉を開くと、もち米に肉や卵黄の香りが移り、ひとつでもかなり食べ応えがある。

一方で、甘くして食べる糭もある。「鹼水糭」は、もち米を鹼水と呼ばれるアルカリ性の水に浸して作る黄色い糭。具を入れないものもあれば、蓮の実の餡や小豆餡を包んだものもある。味は控えめで、白砂糖やシロップを少しつけて食べることが多い。初めて食べると、甘いのか、米なのか、菓子なのか少し迷うような、不思議な存在感がある。

同じ竹の葉に包まれていても、鹹肉糭と鹼水糭ではかなり印象が違う。前者は食事に近く、後者は素朴な甘味に近い。どちらも端午節の時期になると香港の食卓に上がるもので、ドラゴンボートの熱気とは別に、季節を感じさせる食べ物でもある。

今年はレースを見に行く人も、街で糭を見かけたら試してみてはいかがだろうか。

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鹹肉糭
読み方:haam4 juk6 zung2
特徴:豚肉、塩漬け卵の黄身、緑豆などを入れた塩味の糭

鹼水糭/梘水糭
読み方:gaan2 seoi2 zung2
特徴:鹼水を使った黄色い糭。砂糖やシロップをつけて食べることが多い

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