主役級の料理が目白押し「オイスターハウス」湾仔
2014年にオープンした同店はオイスター好きな香港人や西洋人に人気の店。23年に同じ湾仔エリアの利東街近くQRE Plazaに移転し、より広い店内とアンティークを感じさせる重厚な内装にパワーアップした。店名の通りシグネチャーはもちろんオイスター。アメリカ、日本、南アフリカ、フランス、アイルランドなど7カ国から10種類以上のオイスターを旬の時季や鮮度に合わせて毎日空輸で仕入れている。その品質はテーブルに運ばれて見てみるとわかることだが、ツヤがよく、身がひきしまっており、レモンをたっぷりと絞ってシンプルに素材の味を堪能することをおすすめする。また、産地によって甘味や塩味が違うので味比べをしながらいただくのもいいだろう。
同店の魅力は実は新鮮なオイスターだけではない。むしろそれ以外の脇役メニューが主役級の存在感を放つのだから、これはもう目移りして当然のこと。取材のこの日、寡黙なシェフが胸をはってサーブしてくれたのが、写真で紹介する同店の人気メニューだ。
前菜の一つ「King Crab Meats Tian」は、キャビアの黒と蟹肉の白、そしてアボカドの緑があざやかな一品。その美しいフォルムを惜しむようにスプーンで崩し、ホワイトソースを和えながらいただく瞬間の幸福感は読者の皆さんにもぜひ味わっていただきたい。
そしてビジュアルの力強さと味の確かさで驚かされたのは「Baked Bone Marrow, Ribeye Cubes」。骨髄のやわらかい肉と細かく刻まれたリブアイをスプーンですくいクリスピーなバゲットに乗せていただく前菜ともメイン料理とも言える究極のメニューだ。これならテーブルをともにする仲間たちと楽しくおしゃべりをしながら、おいしいひとときをシェアできる。
最後は贅を尽くした「Lobster Linguine」の登場に自然と生唾を飲み込む。ボストンから仕入れた大振りのロブスターは身の弾力が際立っている。淡白な身に対し、ロブスターのエキスたっぷりのビスククリームが濃厚なので、絶妙なコンビネーションと認めざるを得ない。リングイネの食感も相まって、視覚や味覚、嗅覚からおいしい刺激を受ける最高の一品だ。
さらに同店では太っ腹なプロモーションをいくつか実施している。
ひとつは、一人につきワイン2杯オーダーするとオイスターの価格が40%オフになるというもの。例えばアメリカ産ならHKD65がHKD39に、日本産ならHKD59がHKD35と、かなり良心的なサービス。
ふたつめは、2名用「Seafood Platter」。水~日曜はHKD199で提供する同メニューを、月・火曜ならおよそ半額のHKD99で味わえるというもの。カップルや大人数でコスパよしの楽しいひと時をぜひここで。
25/F., QRE Plaza, 202 Queen’s Rd. East, Wan Chai
www.facebook.com/theoysterhousehk
12:00~15:00、18:00~23:00