クーポン&アプリ特集 Part 4
First Code Academyは、香港と台湾、シンガポールの4歳から18歳までの学生にプログラミング教育を提供している学校である。授業内容は、スマホアプリのプログラミングや3Dプリンティング、アニメ制作など幅広く行われている。学校の設立者のミッシェル・スン氏はシリコンバレーのIT企業でプログラマーとして働き、休日に子供にプログラミングを教えていた。子供から生み出す可能性と創造性に感動を受けたスン氏は、香港に帰国後の2013年7月にプログラミング教室を立ち上げ、学生たち自身に未来を作らせる為に尽力し、そして2019年8月に大手電子製品会計AppleにApple Authorized Training Providerとして認定された。
なぜ子供はコーディングを学ぶべきなのかと言えば、実は4歳~6歳の子供たちがコーディングで論理思考を強化できるという研究があるからである。そして、問題解決能力とコミュニケーション能力も高めることが出来るのだ。テクノロジーが発達した現在の世界では、未来のリーダーとなるのはクリエイターであり、情報を取得するだけでなく、体系的かつ創造的にそれらを利用できる人材なのではないだろうか。同社の調査によると、2020年に人が持っている電子デバイスの平均数は4.3になり、さらに2020年にプログラミング関連の仕事は140万に増加されるのは予想されている。これらによって、プログラミングの未来はまだまだ拡大していくのである。
そんな同社が2014年から主催し開催している「AppJamming Summit」(AJS)は、世界中の8~16歳の若きアプリ開発者達が才能と創造性を披露する国際的なアプリデザインコンペティションである。プログラミングとプレゼンテーションのスキルを持った若きりーダー達のコミュニティ構築に貢献しているイベントの1つである。
今年AJSに関わった組織の作品は300件以上あり、参加者は世界中で400人を超え、過去最も多かったという。そして、優勝者はアメリカのボストンにあるマサチューセッツ工科大学が主催するアプリ開発者サミットに参加出来るチャンスもあるのだという。AJSの過去の受賞作品には、外出先で障害者や妊婦が最寄りのエレベーターを見つけられるなどの特別なニーズに沿って作られたものや、食品の消費期限を管理して食材ロスを防ぐ、環境問題に焦点を当てた作品、親が子供達の大切な画像を保存するためのデジタルメモリ・リポジトリ等の作品がある。
今年のAJSは「文化」をテーマにし、D2Placeにて開催された。世界中20以上のチームが参加し、自分の作品を解説と展示を行い、その場でユーザにフィードバックをしてもらうというものだ。今年の目玉になった作品は次の二つである。先ずは「Language Pop」という言語学習アプリ。昨今は翻訳アプリが活躍しつつ、新しい言語への学習意欲が低減していくばかりである。今回はそれに対して開発されており、ポップな音楽で言語を楽しく勉強することを目指したものとなっている。次の「Menu Pic」は、外国語メニューを翻訳するアプリで、海外旅行に役に立ち、更に食文化でご当地文化を宣伝する効果もある。
AJSへの参加は、自分のアイディアをライバルや仲間達と共有し学び合うだけでなく、共にテクノロジー分野のクリエイターになる未来を見据えることに繋がっていく。アプリ制作に勤しむ青少年達にとって、日々の努力を表舞台に上げる絶好の機会となることは間違いなしだ。2020年のAppJamming Summitの申し込みは既に始まり、テーマは「共生社会」。来年度の参加の開発者たちは、どのようにそれらを啓発し、テクノロジーがどのように社会の手助けになるか、是非期待したい。
First Code Academy
【香港島】
住所:5/F., Gee Tuck Bldg., 16-20 Bonham Strand, Sheng Wan
電話:(852)2772-2108
【九龍】
住所Unit 404, Kowloon Bldg., 555 Nathan Road, Yau Ma Tei
電話:(852)2772-2101
ウェブ:https://appjammingsummit.org
メール: info@appjammingsummit.org
フェイスブック:appjamsummit
Instagram:appjammingsummit