サークルプラザ特集 Part 1
崇光(そごう)やタイムズスクエアなどの複合商業施設が数多く存在する、香港島で最も賑やかな繁華街、銅羅湾(コーズウェイベイ)。
今回は多くの日本食料理店などがテナントを構える、今一番ホットなビル「サークルプラザ」を取り上げました!
買い物好きが集うイメージの銅鑼湾(コーズウェイベイ)だが、レベルの高い日本食店が数多く存在する街でもある。Circle Plaza(サークルプラザ)はそんな銅鑼湾のHennessy Road(ヘネシーロード)沿いにある商業ビル。主に小売店と日本食レストランのテナントが軒を連ねる1988年に完成したシングル・オーナーシップの当ビルは22階建てで、2016年に改装を行った。各ユニット面積は1,300 s.f(.グロス)、リース期間は平均3年程度で、24時間のセキュリティサービスと高架通路を提供している。銀座の商業ビルのスタイルを香港で初めて取り入れた建物であり、現在もテナントの9割は日本料理店だという。古参の「Club Noel(クラブ・ノエル)」と「Bamboo Banquet(バンブーバンケット)」のほか、焼き鳥、居酒屋、とんかつ、しゃぶしゃぶ、鉄板焼き、懐石料理、海鮮丼専門店、沖縄料理など、実に多様な日本料理のテナント達がゲストを迎える。
竣工以来、多くの日本人テナントとのつながりを経て、サークルプラザは香港でフード&ビバレッジビジネスを創業、もしくは拡大しようとする日本人にとってある種のブランドとなった。リースマネージャーのデニス・リー氏は、「日本の食文化にフォーカスするのは、香港の若者世代に日本の文化が非常に人気だからです。私達には若者たちの味覚を培う場を作りたいという思いがあります。」と語ってくれた。
そしてサークルプラザから徒歩3分圏内にあるのが、姉妹ビルのCircle Tower(サークルタワー)。同様に小売店と日本料理店が多く入居しており、エンターテイメントとフード&ビバレッジビジネスをカバーする商業ビルとなっている。飲食店のバラエティは実に豊かで、日本料理のほか北京料理や四川料理、ウィスキーバー、クラブハウス、和食と欧州料理のフュージョンレストランなど幅広い。1996年に完成したこのビルは25階建てで、各ユニット面積は2,045 s.f(.グロス)、リース期間は3年からで24時間のセキュリティと高架通路、個別の空調システムが整えられている。
アクセスは両ビルともにMTR銅鑼湾駅から徒歩3分で、バス、ミニバス、トラムの駅にも便利な立地となっており、高級志向のリーガーデン、ハイサンプレイス、リーシアター、タイムズスクエア、ファッションウォーク、SOGOなどから手頃な価格帯のアイランドビバリーセンター、ジャーディンズ・クレッセントまで銅鑼湾の主要ショッピングスポットから近いのは大きな強みだろう。
現在、両ビル内の店舗およびレストランは需要と家賃の変遷に対応すべく営業時間を延長する傾向があり、深夜でも買い物客や食事客を惹きつけることができる、銅鑼湾ならではのビジネススタイルが実践されている。
デニス氏は、「我々のライバルはV Point等の新しく建築されたショッピングモールや商業モールですが、彼らの物件は平均4,000 s.f.以上あり、私達のビルの面積のおよそ倍、家賃も倍以上です。弊社のテナントは独占的パートーナーシップに基づくハイエンドな店が多いため、顧客により特別でエキゾチックなダイニング体験を提供できると思います。」と語ってくれた。
2つの物件を手がけるサークル・プロパティディベロップメンツは一般住宅、高級住宅、商用建築を扱う老舗。他にもレパルスベイのサークルロッジ、ハッピーバレーのリージェント・ヒル、旺角(モンコック)のフォーチュンガーデンなどを手がけた実績を持つ。
同社は質の高い資産開発を信条とし、ポートフォリオは長く健全さを保っているほか、香港に根差した堅実な事業を行いつつ、上海の高級サービスアパートの開発や、マカオと英国の商業施設への投資まで、事業範囲を拡大している。既存物件の改装にも積極的で、テナントを満足させるビル開発を行う企業の1つといえるだろう。
Circle Plaza
住所:499 Hennessy Rd., CWB
Circle Tower
住所:28 Tang Lung St., CWB
Circle Property
ウェブ:http://circleproperty.com.hk
リース問合せ:(852)2877-9895、(852)6018-2087(Dennis Leeまで)、(852)6018-0676(Derek Chanまで)