香港 秋 海街さんぽ特集
ここ香港で一年のうち一番過ごしやすいのが秋。やわらかな日差し、心地よい秋風を感じながらシーサイドを散歩するにもってこいの季節だ。街ブラをしていると地元民しか知らないおいしいレストランやカフェなど、普段なかなか知ることのできない発見がある。今回はローカル情報も満載のリアルな香港・秋のおでかけ情報をお届け。
【赤柱】気軽に行ける香港島最南の海街
歴史的建造物があり、ローカルを感じさせるマーケットがあり、おしゃれなカフェやバー街がある、アクセスのいい海街「スタンレー」。明代には廣東からの移民が居住していた記録がある。昔はコットンツリーが多く育ち、その赤い花が柱のように見えたことから「赤柱」という中国名に、そしてイギリス植民地時代の長官、Edward Smith Stanleyにちなんで英語名は名づけられた。
【浅水湾】身近なリゾートビーチ
スタンレーに行くまでの道にある小さな海辺の街「レパルスベイ(浅水湾)」。海水浴場として有名で、白の砂浜が続く弓なりの美しい海岸線が特徴的だ。同地は「ザ・ペニンシュラ香港」を手がけた香港&上海ホテルズが1918年に開業したリゾート「ザ・レパルスベイ・ホテル」を中心として開発が進んだ。名の由来は1840年代この地に停泊したイギリス軍艦「Repulse」から来ているという。
【西貢】大自然が残るシーサイドタウン
MTR彩虹(チョイホン)駅からバスやミニバスで約15分、油麻地(ヤウマーテイ)や尖沙咀(チムサーチョイ)からはミニバス1本で約40分の場所にある西貢(サイクン)。そのほとんどを広大な自然公園「西貢郊野公園(西貢カントリーパーク)」が占め、周辺にはユネスコ認定グローバルジオパーク「香港地質公園」を有する、香港きっての大自然エリアだ。豊富なハイキングトレイル、透明度の高い数々のビーチ、美味しくて新鮮なシーフードに加え、近年は欧米人も多く訪れるおしゃれなカフェが並ぶようになった。
在住中の今こそ行くべき【ディープな海街】
旅行者にとってはなかなか足を延ばしづらい離島や奥地も、香港に住んでいる今なら訪れることができるもの。目立った観光スポットはなくても、どの街にもそれぞれ違った風情と魅力がある。お気に入りの海街を見つけてみよう!